いろいろ大変な今季ですが(>_<;、今季からの挑戦している新しい取り組みもあります。それは、珍しい品種の大豆栽培です。
「すずさやか」という品種で、大豆の青臭さの素といわれる、リポキシゲナーゼという成分を含んでいない特殊な大豆です。青臭さが少ないので、豆乳などに加工した場合にとても飲みやすくなる、ということです。
一方で、ここまで来るのになかなか大変でした。

まず、元となるタネがなかなか入手できませんでした。一般的な種苗会社では流通していなくて、全国各地の農業試験場などに問い合わせても、手に入らず。
なんでも、面積当たりの収量が低い、つまり効率が悪い品種らしく、既存の農家は作ろうとしないから、ということが分かってきました。
結局、いろいろなツテを辿って入手した「元手」となる大豆は、数年前のモノ。年月が経っても発芽に問題ないタネもある一方で、豆類は“持たない”種類の代表格。
畑を耕し準備してせっかく播種しても芽が出なければ意味がありません。そこで実際に畑に蒔く前に、テストしてみると、いやー、これがホント悪い。10粒中4,5粒しか発芽しない。。。発芽率50%を切る始末。
そこで、通常より2倍量を播種しました。理論上はこれで100%。
もっとも、なかなか想定通りにいかないのが、「自然」というもの。
それでも、発芽してくれた芽でなんとかライン状になっているのが下の写真。
そして現在、写真中央をクリックしてみてください。
ホラ、ちゃんと成ってくれている!
一番上の写真のように、莢がビッシリついた状態で、このままいけばそこそこ採れそう。少なくとも、来年蒔くための「フレッシュな元手」には十分です。
この「非リポ大豆」、上手く栽培できるようになったら、ちょっとした別事業の展開も構想中。そのためにも、まずは今季を最後までいきますように。。。