畑のやさいたちは常に「敵対勢力」による脅威にさらされている。
世界に戦禍が途絶えることがないように、畑でも「戦争」は勃発している。
この時期、「いまそこにある危機」はスティックブロッコリー防衛戦。
スティックブロッコリーはうちのやさいたちの中でも、人気野菜の一つ。
味は濃く甘く、茹でても炒めても使える、美味しいやさい。
そのスティックが侵略を受け、存亡の危機に立たされているのだ。

「敵」は写真中央のアオムシ。
“白い悪魔”ことモンシロチョウが飛来し、絨毯爆撃のように卵を産み付けていく。
葉はごらんのように食い尽くされる。侵略というより文字通りの「侵食」だ。
今季は例年以上に大発生していて、人海戦術ならぬ「虫海戦術」で攻めてきていて大苦戦。
スティックは同盟国だ。肥料与え管理してあげる一方で、実りを収穫させてくれる。
そんな同盟国が敵の攻撃にさらされている。政治の世界の悠長な議論を待つまでもない。迷わず、集団的自衛権の発動である。
即ち、ひたすら捕って排除する。捕って捕って捕りまくる。
何が善で、何が悪か。正義とは、モラルとは。そんなことを考える間もない。そう、これは「戦争」だ。スティックだって生きている。そのスティックを守るため戦い続け、両手は真っ赤に、じゃなくて「真っ緑」に染まる。
この戦争に和平交渉は通じない。停戦協定も結べない。
戦争は続くのだ。。。