バディ救出作戦

農業を始めたころからのバディ(相棒)がいる。

 

外での農作業ときは常に一緒。1日に何度もお世話になる。

特に、収穫が始まってからは、出番も増えた。スティックブロッコリー、ズッキーニあたりは、彼なしの作業は考えられない。

 

そんな彼が失踪した。

これまで何度かいなくなったけど、毎回なんだかんだで戻ってきた。

しかし、今回は今さっきまでそこにいたのに、、、という雲隠れのような突然のミッシング。

あ、ちなみに、そのバディとやらは、このアーミーナイフ。

とても使いやすい。必要最低限の、必要な機能だけがついたナイフ。

 

手袋をしたままでも引き出せるメインの刃は1日に何回も使ってるし、ドライバーやノコギリ、キリなどは、トラブルなどで「持ってて良かった」と思うことしばしば。

 

そう、そんな戦友ともいえる、この彼が突如いなくなったのだ。

いなくなったのは、この左の写真のうちのどこか。

 

写真左のマルチを張って、その端をこのナイフでカットした。そして折り返しでこの右のマルチを張っていき、その終わりで取り出そうとしたら、既にいなかった。

 

そう、この写真のどこかに彼はいる。

 

もちろん、地を這うようにして探し回った。伸びていた雑草もすべて刈ってみた。しかし、見つからない。

 

最悪の考えが浮かぶ。

落としたところにトラクターかけちゃったんじゃね?と。地中に埋まってしまったんじゃね?と。

 

正直、諦めた。これも御縁か、運命か、と。

新しいナイフ、2代目となる同じナイフを注文しようとした。

 

しかし、どうしても悔しい。

ぜったいこの範囲にあるのは分かっているのに。。。

そこで、登場である。

ドラえもんにお願いしたような、秘密兵器。

 

えぇ、金属探知機でございます。

 

いざ、ナイフを再注文しようとAmazonを開き、その前にちょっと検索してみたら、なんと1300円。

 

しかし見つからなかったら無駄な買い物。

しかしナイフより断然安い。

しかし中国製。

しかしレビューだとちゃんと探知するらしい。

 

イチかバチか、賭けてみた。

 

届くやいなや、捜索開始。

その前に、ちゃんと探知するか、ドライバーを埋めて検証してみる。

 

この丸い部分を地面に撫でるようにかざす。距離が離れるほど探知能力が落ちるから、出来るだけ低空で。

 

ドライバーの上にかかる、、、ピィーーー!甲高い警告音と、赤いLEDが光る。 おーーー!やるじゃん!

 

さっそく現場に繰り出す。

地表に低くこの探知機を振る。案外大変。四つん這いになって振っていくしかない。

 

そして、鳴らない。。。ウンともスンとも鳴らない。

意外なところに落ちた?と捜索範囲を広げるも、鳴らない。。。

 

振るスピードが早すぎる? 地表からの距離が遠い?
まさか、地中奥深くに埋もれ過ぎ?

 

搜索から30分以上が経過。

イメージ的には、速効に見つかり、おー!と感動する、、、ハズが、かなり苦戦。

日が暮れ始める。気持ちが萎える。捜索範囲を広げるも、どこまで広げていいのやら。。。

 

そんな諦めかけていたその時、、、、

ピッ、と一瞬。

え!? もう一度ゆっくりかざす。

 

ピィーーーッ!!!

 

感動の再会。

感激の救出。

何してんねん!とツッコミつつ、笑顔でハグ。

 

おかげで、今日も明日も、また一緒に働きましょう。