地域奉仕

よく言われていることではあるけれど、都会と田舎では地域への関わり方が大きく違う。

 

都会では、特に都心に近くなればなるほど、地域のコミュニティーとの繋がりは相当に薄い。都会でも自治会とかもちゃんとあるんだろうけど、地元の人以外、外から来た人にとっては正直、あまり関係ない。

その「関係なさ」「不干渉」が、都会の良さでもあるのだけれど。

 

一方の田舎は、えぇ、ガッツリと地域とのつながりが濃い。

今の集落に入って、今春で4年目。

研修生だった1年目こそ何もなかったが、2、3年目に地区の下水道委員を仰せつかる。でもこれは「初めてだから」ということであまり出番のない役員。

そして、2年毎の任期で、今年は「隣組の組長」と「公民館役員」を拝命。これがどちらも、なかなかハードな役割のよう(あんま良くわかっていないけど)。みんなに「大変だけどがんばって」と言われる。

 

前にも少し書いたけど、行政である町役場は地域の集落に、かなりの自治権を委譲している感じだから、その分、集落ごとに「役目」もしっかりとあるのだろう。

と、そんなわけで、快晴で暖かで絶好な畑仕事日和だった今日。

にも関わらず、朝から地域奉仕に駆り出されたわけです。

 

昨秋からの継続事業で、集落の周辺にグルッとシカ避けの柵を設置しており、その作業に従事する。これも前回の道路作っちゃうのと同様に、行政が材料費などは出すけど、労働力はお任せで、と丸投げ(?)してきた事業。

 

でも、これが出来ちゃうんだな。
トラックについたクレーンを操作しフェンスを運び、キャタピラがついた運搬車で山へ運び込み、ショベルカーで杭を打ち込み、フェンスを完成させていく。

集落のみなさん、それぞれがそれぞれの技能を持っているから、どんな土木作業でも出来ちゃう。

そしてまた、こういった作業に新参者である自分なんかも普通に割り当てられる。たしかに、春先の忙しい毎日に地域奉仕に時間を割くのは大変だけど、

でも、こういった共同作業に出ることで、地域に認められるというか、顔見世になるというか、受け入れていただけるようになるというか。。。

 

まぁ、「若手」でもあるのでガッチリ働いてきました。

えぇ、筋肉痛になるほどに。

 

でも、農業って基本、ひとり孤独な作業が多いんで、久々にみんなで力を合わせてひとつの作業をする、ってのも楽しいな、と。

 

なんでも経験だし、学ぶことは多いな、と思いましたとさ(^.^)。