昨日8日の雪は、とにかくすごかった。
今春には、信州にきて5年目を迎えるけど、過去最高の積雪量。
昨秋には、過去最高雨量の台風が来るなど、ここんとこ記録更新が続いてる。
そして今回は、昨日書いた「まだ降り積もっている現在進行形の危機」の
その後、である。
結論から、書いておこう。
ビニールハウス、物置ハウス、どちらも大雪にも負けず、無事でした!!!
良かったー。ホントによかった。
結構、各地の農業知り合いからハウス倒壊の情報が入っていただけに、ヒヤヒヤでしたが、朝昼晩の3度の雪下ろし、夜中に真っ暗の中を見回った苦労が報われたというもの。

夜の雪下ろしの際は、見えないし危ないし、というわけで、
締め切ったハウス内で、ダンボールを燃やしてみた。中の温度を上げて融かして、屋根に積もった雪を滑らそうという、
作戦名「キャンプファイヤー」。
結果、ハウスの「棟」の部分に積もっていた雪にピシリと割れ目が走り、まるでモーゼの「十戒」で海が割る場面のように、豪快な音を立てながらキレイに左右に滑り落ち大成功。
一方で、写真のように予想以上に炎が立ち上がり慌てて蹴り倒したり(ビニールに燃え移ったら全焼...)、中に煙が充満して、すっかり燻されてしまうなどの反省も。
でも、良かったです。
潰れてしまうぐらいなら、燃えちゃうリスクを負ってでも、回避したかったから。
やっぱ、自然が相手だから、どうしようもない時もあると思う。
人智じゃどうにも立ち向かえないほどに、自然の方が圧倒的だから。
でも、せめてやれるだけのことはやっておきたいと思う。
今回の大雪も3度も4度も頑張らなくても、もしかしたら倒壊せずに耐えてくれたかもしれない。実際、雪が吹き荒れる中や真っ暗な中、見に行くの「行かなくても大丈夫じゃね?」とメゲそうになったし。
でも、もし万が一、潰れてしまったら「行かなくていいや」と判断したことをずーっと後悔するなぁ、凹むだろうなぁ、と。「あの時、ちゃんと行っておけば」って。
だから、もしかしたら結果として行く必要がなかったとしても、
あるいは行ったところで結局その後の雪がすごくて潰れてしまったとしても、「やれる範囲のことは一応やった」と思えれば、まぁ、自分でも納得できるというか、諦められるというか。
農業なんて大自然を相手にしてると、よく「自然と闘いながら」みたいなフレーズが出てくるけど、それってウソ。
だって、自然、強すぎるから。。。絶対敵わないし。
むしろ「自然を宥めすかし、取り入り、迎合しながら」っていうのが本当のところ。
それより闘うべきは、むしろ「自分自身」。
えてして「ま、いっか」となりがち。。。手強い。。。
でも、今回はなんとか「克己=己に克てた」かな。
良かったー。
ご褒美は、ハウスの倒壊を防げたことと、
この一面の銀世界!
、、、と思う、自画自賛な大雪一過の朝。。。