来月、3月1日から新しいシーズンがスタートします。
とはいえ、その準備は徐々に始まっていて、そのうち1つが各畑の
「土壌分析」。
それぞれの畑の土を集めて、化学的な分析をすることで土に含まれている成分を把握します。
分析は通常なら、肥料会社や農協などに依頼するのですが、このエリアでは新規就農者が集まって、土壌分析のキットを購入し自分たちで行っています。
なかなかそんなことをしているところはないと思います。新規就農者が多いからこそ、先駆者となってくれた諸先輩方が多いからこそで、その恩恵たるや計りしれません。

分析は、まさに「化学の実験」。
植物が土壌から養分を吸う際に根から出す「根酸」に擬した酸性液で、採取した畑の土から養分を抽出。
硝酸態窒素、リン酸、カリウム、マンガン、カルシウム、鉄、マグネシウムなど成分ごとに試薬を加え、その含有される数値を測定していきます。
こうすることで、それぞれの畑の化学的な特徴が把握できます。
そして、その畑でどんな作物を作るのか?、いつ栽培すのか?、その広さは?などを考慮して、分析結果に基づいて今度は、どの肥料をどれだけ散布すれば良いかを決める「施肥設計」を行います。
「空やさい」で行っている有機栽培では当然、有機肥料のみを使っています。その種類は10数種類。これらの肥料を、その畑ごと、栽培品目ごとに配合を変え独自に“ブレンド”した肥料を施肥していくことになります。
そんな、畑づくり=土づくりの最もベースとなる土壌分析が、今年も無事に終わりました。
新シーズンへの準備は着々と進んでいます。