今日は「春分の日」。会社勤めの頃には「お!週の中休み!ラッキー!」ぐらいの、単なる祝日でしたが、農業に携わるようになってから、「春分」の意義深さに気付かされました。
何よりも大きいのは、昼と夜の長さがイコールという春分の日は、地球の暦(こよみ)的には、まさに「ここからスタート!」って感じ。
これからは夏の夏至をピークに陽が高くなり、秋分の日に昼夜がまた均される。逆に、秋分を過ぎれば冬至をピークに、春分に戻ってくる。
冬サイド(?)を「裏」とするならば、今日こそが「表」の始まり、まさに「正月」、これぞ真実の新しい春「新春」といえるのです。

実際、二十四節気なんかも、毎年1,2日のズレがありますけど、春分の日を「基準」としてますよね。
一方、現場サイドとしても、春分の日は大切です。
例えば朝の9時、朝日を浴びて畑にかかる木々の日陰。この日陰は今後夏至に向けて、どんどん小さくなってくるでしょう、同じ時間でも。
そして今年は9月23日、秋分の日。その9時のころと日陰は同じ大きさのハズ。そしてその日を境に、日が経つにつれ同じ時間の日陰は大きくなっていくでしょう。
そう、ココ大切!よく観察しておきます。
秋作や冬作で大根やカブ、小松菜やホウレンソウなどを植える時、そのころは夏真っ盛りで陽向に植えたつもりでも、秋作が収穫を迎えるころには、昼間の一部しか日が当たらない場所だった、、、なんてこともあり得るわけです。
つまり今日、春分の日は今季の新春、スタートであり、
6カ月後の冬の始まりの確認でもあるわけですね。
、、、農業やんなきゃ知らんかったよねー。
あ、ちなみに写真は「春っぽい」のを探してたら、先週金曜に京都駅に着いた際に見つけた、「なんでこの1本だけ満開なん?」って狂い咲いていた(?)、今季初見参のサクラです(^^)