
麦がいい感じになっている、というか、なり過ぎている。
「金麦」をこえて、もはやアメ色になっている感じ。
カラカラに乾いたタイミングを見計らい、収穫→脱穀しなくてはいけないんだけど、なかなか機を掴めないまま、ここまで来てしまった。今月中にはなんとしても刈り取らなくては。。。
、、、と思って、麦畑にいくと、
「カチ!」「パチ!」「カチカチ」と音がする。最初、カミキリムシでもいるのかと思ったけど、折しも、雲の合間から真夏の太陽が顔を出し始めたころ。
そうか!
麦の穂が乾燥し、実がはじけている音だと気付く。うん、よくよく耳を澄ませば、麦畑のいたるところから音がしていた。
へぇー、と感心するとともに、
これは「早く刈り取ってくれー」「何やってんだー!」と、麦の懇願の声に聞こえてきた。
「すいません、もう取り掛かりますから」。声に出して答えながら、「ごめんなさい、またすぐ来ます」と、そそくさと麦畑を後にした。