
やらなきゃなぁ、とずーっと頭に引っ掛かりながら、ついつい、億劫になって、作業の優先順位下位のまま放置されていたネギの除草に着手した。
ビフォア―は写真右のとおり。
ネギの株間にモコモコとびっしり生えている雑草を、文字通り、四つん這いになり地を這いながら、手で取っていく単調な作業。で、写真左の方の感じになっていく。
やっている最中は、いかに効率よく手早く取れるかを考えたり、その後の作業予定を組み立てたり、日常のことをあーだこーだ考えたり、鼻歌を歌ってみたり、とりとめもなく「考える人」になっていく。
やがて、考えることが尽きたとき、ちょっとした「無」というか「空」というか、禅でいうところの「三昧」の境地を垣間見れる。
以前、四国のお遍路に行ったことがあり、あの時も朝から晩まで歩き通しを数日続けた後、考えることが尽きた。すると、ただひたすら足だけ動かすだけで考えが空っぽになると、時間の経過も周りの景色も、そして疲労からも離れた不思議な感覚に陥った。
もしかして、草取り三昧の末には「悟り」が待っているのかもしれないな。それでこそ、本当の「空やさい」だな。