新聞社時代、運動部でプロ野球を担当していたころ、記事によく「雑草魂」って言葉が使われていました。ドラフト下位で入団当初は注目されなかった選手が活躍した場合なんかに、どこの誰が考えたのか知らないけれど、定番の枕詞として自分も何も考えずに使ってました。。。
いま、全く違う世界にきて、文字通りの「雑草」を目の当たりにして、、、ホンモノの『雑草魂』、ハンパじゃありません!(>_<)
プロ野球選手の雑草魂? 何を甘いこと言ってるんだ!って感じ。プロになれた時点で、あなたたちは雑草じゃありませんから!
それより、“本場”の雑草は本当にスゴイ。
昨日久々の雨が降り、今日は快晴。こんな条件がそろえば、下のスライドショーをご覧いただければ一目瞭然。ちょっとプチプチと芽が散らばっているなと思った次の瞬間、えぇ、数日でこの通り、一面が緑となります。
この時期の農作業は、雑草との果てなき戦いでもあります。
雑草魂の強大な人海戦術に埋もれそうになったとき、有機農業にとっては御法度のコトバ=「除草剤」の3文字が、幻聴として耳元で悪魔にささやきかけられます。
しかしそこは、「ダメ!ゼッタイ!」と突き返す。これがルールです。そして草刈り機、草刈り鎌、そして最終兵器「テデトール」(手で取る、です)を駆使し、明日からも地を這いながら戦い続けていくのです。
「雑草魂」。その言葉のもつ、驚異であり脅威である、不屈の現実を知った今、もう2度と軽い気持ちで使えません。。。