
関東甲信も梅雨入りしたばかりの今朝、午前5時半から集落の草刈りがあった。梅雨のシーズンは、農家にとってはイコール、草刈りシーズン。気温も暖かくなってきた上に、連日の雨。雑草はホント驚くほどに日増しに伸びていくからだ。
小さなエンジンで刃のついた円盤を回して草を刈っていく草刈り機(正式名称は刈払機)。ここにきて連日使っているので、だいぶ慣れてきたけど、なかなかどうして難しい。
円盤が反時計回りに回っているので、右から左へ振ったとき、円盤を時計に見立てると9時~12時のあたりで草を刈る。草はまたすぐ大きくなってしまうので、できるだけ地面ギリギリ刈りたいところ。
これが難しい。高すぎてもダメ、低いと土を削って抵抗がかかり回転が落ちてしまう。地面とギリギリの一定の距離を保ちながら、右から左へスイング。
あれ?これ何かに似てる。。。
そう!、ゴルフのスイングだ。トップせずダフらず、軌道を安定させて右から左へスイング。1打1打、1振り1振り、うまく振れた!あーダフった…、と一喜一憂してしまうところも。。。
その点、集落の皆さんは常に安定したスイングで、非常に上手だ。自分の不安定なスイングでトラ刈りになってしまっている刈り痕のと比べ、同じ高さでキレイに刈り揃っている。
思えば、タイガー・ウッズが生後9ケ月、石川遼が6歳のころからゴルフに親しんだように、集落に育った皆さんには常にそこに草刈りがあった。ここ最近になって始めましたーなんていうレベルとは、年季が経験が違う。
実際の草刈りは平坦な地面ばかりではない。段々畑の傾斜のきつい畔もある。つま先下がり、右足上がり、常にフェアーウェイばかりではないゴルフと同じ。それでも常に安定した軌道でのスイングが求められる。
ロングアイアンでのセカンドショット。
軽くターフを削り飛ばすような会心のショット。
草刈りにおいても、これこそが「切れ味の良い」スイングなのだ。