先日、近所に住むおばあちゃんが亡くなられました。引っ越してきてから1年あまりの間で、お会いすることは一度もなかったんだけども、集落の慣習としてご葬儀に最初から最後まで参列させていただきました。
お通夜には何度か伺ったことはあるけど、こちらに来てからの初めてちゃんとしたご葬儀に参列することになり、いろいろと慣習の違いに驚きました。
このあたりでは、ご葬儀の段階でもうお骨になってしまっているんですね。そして、ご葬儀の直後に続けて、初七日、四十九日までやってしまうんだそうです。
また参列する方も、14時から始まるんだったんですが、30分以上前から続々と参列が始まり、定刻の14時にはもう御焼香に訪れる方はみなさん帰られてしまいました。これ、知らないで定刻にいったら大変な失礼になっちゃいますね。。。
ご葬儀の後には、親族・親類だけではなく、自分も含め集落の近所の方が集まり、約100人以上で「灰寄せ」と呼ばれる会食を行いました。まさに「冠婚葬祭」じゃないけど、結婚式の披露宴のように精進料理のフルコースに、おみやげ(?)付き。その規模の大きさに驚きました。
今回亡くなられたおばあちゃんは、明治生まれの103歳。
当時のこの辺りは、さらに何もなく生活も大変だったんだろうに、経歴を伺うと「支那事変で旦那さんを亡くされ~」など苦労の連続だったそう。
こういう言い方は失礼かもしれないけど、最後の最後の部分でしかないけれど、その壮絶な生きざまに立ち会え向き合えた今回は、大きく心に響く出来事となりました。