「農業」って
2017年
1月
01日
日
新年!再開!
2016年
2月
25日
木
タネ選び
昨日は、某大手種苗会社の方が講師をしてくれた「勉強会」に参加してきました。下の写真は今春に向けた、各種苗会社さんの、いわゆる「タネ」のパンフレット。とってもたくさんあります。

スーパーや八百屋さんでは、「トマト」「小松菜」「キャベツ」などとしか書かれていないやさいたちも、それぞれにとても多くの品種があります。それぞれに、寒さに(or 暑さに)強い、病気に強い、初期から(or 最後まで)採れる、そして「美味しい」など、品種の違いごとに特色があります。
どんな環境でも育ち、病気にならず元気に、そしてとっても美味しい、そんなパーフェクトな品種があれば、いいのでしょうが、「一長一短」「天は二物を与えず」、、、それらの言葉が示すように、なかなか『全知全能』な品種はありません。
それに日本全国、季節、気候の違い、そしてここのように標高の違いがあることも、一律にパーフェクトな品種に絞れない理由の一つなのかもしれません。
今回の勉強会ではかなりマニアックに、そんな品種ごとの微妙な違いや、栽培管理への応用を教えてもらったりと、とても有意義でした。それにしても、1つのことを追究している専門家の話ってオモシロイなぁと再認識。
一方でまた、この多種多様な品種の中から、どれにしようかな?と悩み、選び、計画する、そんなことも、この時期の農家の楽しさ、面白味でもあるわけですけどね(^^)
2016年
2月
07日
日
アナログ回帰
農業って何となく牧歌的というか、晴耕雨読的な雰囲気を感じさせますが、実際には1次産業ど真ん中。「製造業」「工場的」とも言えるほどに、厳密な計画性も求められます。
いつにコレをやって、いつまでにアレを終えておく、という感じ。多品目野菜の栽培だと、それが同時並行的に複雑に絡み合ってきて、どんどんカオス状態に。。。
そこで今季は、このスケジュール帖で運用してみようと決めました。
2016年
2月
01日
月
心機一転
約1カ月ほどHP更新も、すっかりご無沙汰してしまって申し訳ありませんでした。年が明けても、寒さが厳しくなっても、雪が積もったままでも、相変わらずバタバタとやっております。
しかし、今日から2月!
いよいよ来季に向けて動き始める時期となりました。実際の田畑の農作業が始まるのは3月に入ってからですが、そのための下準備を施しておくのがこの2月。
というわけで、心も気持ちも、生活態度も日々の活動も、HPの更新も事務作業も、生活リズムも早寝早起きも、まさに『心機一転』していく所存でございます。
さ、やろう!
2016年
1月
02日
土
新年、、、マジで?
明けまして、改め、「明けてました」おめでとうございます。
すっかりご無沙汰してしまって申し訳ありません。

先日来お伝えさせていただいている、新拠点への移転ですが、、、なかなか大変で。。。
新しい家を「住めるようにする」ために、空やさい『リフォーム事業部』を立ち上げつつも、年内コンプリートはインポッシブルでした。。。
とはいえ、徐々に荷物も運びはじめ、コンプリート出来ないながら、新拠点で新年を迎えることが出来ました。
新拠点、床の間もあったので、「新年」らしい設えもしてみました。
えっと、花、カーネーションです。ここの集落の特産。近所の方(農水大臣賞とか獲っちゃう人!)から頂いたので、活けてみた、、、難しいね。。。
左の箪笥みたいなのは仏壇。他の場所にあったのを古くて重厚で素敵だったんで、床の間に移動。
正月に合わせた『富士に日の出』は、京都の手ぬぐい。春夏秋冬たくさん揃えているのを、季節ごとに変える趣向。
でもね、、、・・・正直、この生活してると、正月感、ナッシングなんねん(>_<)。今日も集落の新年会があったから、ようやく「新年らしさ」を感じる次第。
そう! それよりまだまだやること一杯。。。年の区切りは関係なく、動き続ける日々なのです。。。
2015年
7月
09日
木
珈琲リフレ

今日も朝から雨雨雨。
ぜーんぜん晴れない。
畑が乾かない、入れない。
お日さま出ない、育たない。
東信(信州の東)地方は、雨が少なく晴天率が高いのがウリなのになぁ。。。
ま、こんな年もあるさ。雨の日は雨の日なりにやることたくさんあるから、BBK(物々交換)で送ってもらった
タカハシ珈業所さんのコーヒーで、気持ちをリフレッシュさせてシャキッと頑張ります!
2015年
7月
04日
土
口に出して気付くこと
農作業の日々って、ほとんど喋ることないんですよね。
黙々と黙々とカラダを動かしている感じ。
ただでさえ、車だってほとんど通らないし、他人の話し声もないような人工の音が一切ない、風と水路の水音しかしない田畑だから、そんな「無音状態」はちょっと寂しいので、音楽やラジオを聴いて作業をすることが多いです。
でも、喋ることはほとんどない。

そんな日々のなか、本日は、新規就農者のグループによる、視察会がありました。
朝から夕方まで、同じような新規就農の仲間の田畑を見て回って、専門家にアドバイスしてもらったり、お互いに質問しあったり。
毎年のやっているんだけど、これが本当に勉強になるんですね。
他人の畑を見学することで、「へぇーこうやってるんだ。ウチでもやってみよう」と技術をパクる(?)こともできるし、「わー、キレイに管理しているなぁ。一方の自分は。。。」と猛省を促されたり。
また自分の畑を見てもらうことも大きな学びになります。
みんなから経験談や技術的アドバイスをもらえるのもさることながら、質問されてそれに答える、声に出して、言語化して説明する。そうすることで、普段なんとなく漠然と思っていたり、考えていたりすることが整理される。
自分でも気付かなかったことに気付いたりもする。
なかなか普段は喋らないからこそ、ちょっと驚きの発見でした。
言葉に出してみる、書いてみる。
インプットだけではなく、アウトプットすることで整理する。
勉強になりました。
2015年
6月
25日
木
手つかずの自然
山と緑の信州というだけあって、田畑の周りは豊かな自然に囲まれています。
木が生い茂り、これから夏にかけて新緑がどんどん濃く深くなっていきます。
一方で「豊かな自然」と「手つかずの自然」は全く別なんですよね。
いわゆる「田園風景」という田舎の景色って、実は大変な労力で維持管理されているんですよね。
例えば、下の連続写真をご覧ください。
今季まだ手を付けていなかった畑。こちらの厳しい冬を経た春先には、緑なんてぜんぜん見えなかったのに、ちょっと放っておくとご覧のとおり。
一面に雑草が乱立する「林」状態に。丈も1mほど。
コレ、もう畑じゃないです。。。
なので草刈りします。
(写真の右端真ん中あたりの矢印をクリックしてください)
草刈り機で全部カット。なぎ倒しました。
ここだけでも大変な労力、時間、体力。
でも、多くの人がちゃんと維持管理しているからこそ、田舎の風景は保たれているんだな、と改めて実感。
ホント自然は強いから、ちょっと手を抜くと田畑であっても、あっという間に荒廃、草に覆われ木が生え、森になっちゃう。
自然のスゴさ、脈々と受け継がれてきた人による管理のスゴさ、どちらも大変なもんだな、と。
2015年
3月
10日
火
好きな色は何ですか?
突然ですが、あなたは何色が好きですか?
人それぞれ、赤が好き、緑が好き、黒が渋い、いや渋いのは茶でしょ?とか、やっぱ金色!という人もいるでしょう。
では、やさいたち植物は何色が好きなんでしょう?
太陽の光は、7色の虹を見れば分かるように 赤からオレンジや黄色を経て、緑から水色、そして青、紫と、実は「色」がついてます。
ちなみに、空が青く見えるのは、青い光は空気中の分子に当たると散乱吸収しやすいので、空でぶつかりまくって増幅しているから青く見えるし、
夕焼けが赤いのは、赤い光は逆に分子の中も透過しやすいので、陽が傾き斜めに光が入ってくる長い距離の間に、青色は吸収されて届かないなか、赤色が届きやすいからです。
このような7色の光のなか、人間の眼にとって一番明るく感じるのは「緑」だそうです。一方で、植物が光合成をする際に、最も有効に活用できるのが「青い光」。それも人間の眼が感応しづらい「深い青」。

特に大切なのが苗の時期で、この深く濃い青のもとだと、植物の葉は厚くなり、徒長せずしっかりとした苗になってくれるそうです。
人間の眼が感じて、明るければいい、陽が射していればいい、というわけではなく、植物にも「好きな色」があるんですね。
やさいたちと向き合う生活をしていると、やさい・植物の「強い意志」を感じることがよくありますが、こうやって改めて勉強するとますます、やさいたちも「生き物」なんだなぁ、とホント感心します。
・・・ちなみに、自分の好きな色は、もちろん断然「青」。
服も青系が多くなってしまうし、身の回りのモノもついつい青を選んでしまいます。上の写真のような、淡<濃への青のグラデーションの青空なんて、いつまで見てても飽きません。
なので、やさいたちも同じ「青好き」と知って、さらに親近感が湧きました。
なんたって、『空やさい』ですしね!(^^)
2015年
3月
05日
木
新年会
東京、京都で「サラリーマン」してたころは、年末年始に忘年会新年会(と称して飲み会)がたくさんあったけど、
農業を始めてからは、12月はまだまだシーズン中でそれどころじゃなく、「忘年会」と名の付く飲み会なんてほとんどなくなってました。
しかし一方で、
農業的には、新シーズンが始まる3月1日が「お正月」。
2015年
3月
04日
水
温泉事務仕事

今日は快晴!それも春うららかな暖かさ。
こんな日は家にいるのはもったいない!
、、、というわけで、PC、書類をすべて持ち込んで、某温泉にてデスクワーク。
あれ?違う?
シーズンインしてるんだけど、青色申告、施肥設計、作付計画、、、などなど事務仕事がおしてまして。。。(>_<;
おばちゃんたちが自家製漬物持参(持ち込み禁止だよね?)の井戸端会議に盛り上がってる中、約5時間びっちりジムジムできましたー
あ、温泉?
最初と最後に入りましたが、「ついでに」ですから。。。
2015年
2月
15日
日
越えられない壁
今日は、いま住んでいる佐久穂町で『みんなで考えよう佐久穂の未来』と題したイベントがありました。
全国的にどこもそうでしょうが(まぁ、日本全体が少子化なわけで)、わが町もどんどん住んでいる人たちが減ってきており、この流れをなんとかしなくてはいけない、「小さく強い町づくり」を目指すにはどうしたらいいかを考えようという意図で、自分たちのような他県から来たような新規就農者や移住者が中心に立ち上がり、地元の方たちを巻き込んでのイベント開催に至りました。
そう、ここ佐久穂町(特に合併前の旧・八千穂村)は、新規就農者がとても多いんですよね。そもそも長野・信州は移住者も多く就農者も多いんだけど、それでもこのエリアは、統計的にも特異的に、圧倒的に多い。
「新参者」でも受け入れてくれるなど地域の受容性が高い、などなどいろいろな理由があるんだろうけど、やはり一番の要因は、“先駆者”の存在。その一人が、自分の農業の師匠。

今日のイベントでも、メインスピーカーの一人として登壇しましたが、、、いやースゴイ。
独立する直前の1年間を週6でミッチリ研修させていただいたのですが、「卒業」して3年経つだけなのに、その当時と比べても、すっかりもう全然先を走ってる。
「成長率」からしてスゴイ。
ほら、スポーツとか楽器とか、やり始めた当初は、グッと上手くなったり急成長するじゃないですか。
レベルはまだまだ低いけど、「成長するカーブ」は急激に伸びる、そんなことあるでしょ?。
自分の農業においても、独立して毎日の試行錯誤で、徐々に経験値を積んで、徐々に成長してる(、、、と思うん)ですね。それはすべてが真新しく、新たな挑戦であり経験だから、0が1になる、1が2(つまり100%増)になるからパーセンテージは急激なはず。
なのに、うちの師匠のとこは、その「成長率」すらも上回られてしまってる感じ。もともと、レベルは全然違うんで、単純に成長具合の「成長率」に注目してみても、そこでも完敗。
ますます先を走られてしまっていることを、今日改めて実感しました。
越えられない大きな壁。
うーん、勝たなくてもいいとは思うけど、いい勝負が出来るぐらい自分も頑張らないといけないな、と来月から始まる「来季」にむけて、大変刺激となりまいた。
ホント、ありがとうございました!(>_<)
2014年
11月
07日
金
花金

「花金」。
もはや死語である。
調べてみたら、バブルのころの“流行語”だったらしい。
サラリーマン時代でも使ったことのない花金。
ましてや、今、この業界に足を踏み入れてしまってからは、曜日感覚はほぼ皆無。
かろうじて、出荷のパターンで曜日を意識するのみ。
そんな毎日だったが、フト気付いた。「今日は金曜日じゃん?週末じゃん?」
ついでに「立冬じゃん?」と。
というわけで(?)、いつも行く温泉と違って、軽井沢へ足を延ばしてみた。
星野リゾートがやっている「トンボの湯」。
さすが軽井沢。さすがの客層。
でもシーズンオフ。空いている。
かなり満足。また来ようっと。
2014年
10月
15日
水
健康機能野菜
今夏も大変ご好評をいただいていた、「甘とうがらし」。
京野菜の万願寺唐辛子の仲間で、唐辛子と言うものの辛くはなく、大きめのシシトウのような感じ。
丸ごと焼いて、焦げ目がついたら、鰹節を散らして、醤油か麺つゆで食べれば、とっても美味。晩酌のアテにもぴったりです。

そんな甘とうがらしも、ここ最近の気温の低下に伴い、写真のように表面が黒っぽくなっいるものが増えてきました。陽がよく当たる面が色付くかんじ。
黒って、なんとなくダークな良くないイメージなんで、これも「え?傷んじゃってる?」と思われがち。
しかしコレ、実際には、黒というより、「濃い紫」。
その正体は、アントシアニンなんですって。
強力な抗酸化作用があるとして知られているアントシアニンは、動脈硬化などの生活習慣病の予防や、ブルーベリーが有名だけど、目の機能向上に作用するとされています。
実際にどれくらい効くのかは分からないけど、少なくとも「黒=悪い」わけではないし、やさいを食べることは健康に良いことは間違いないし、あわよくばさらにカラダに効いちゃうという、黒い甘とうがらし。
夏野菜の最後の頑張りには、こんなお得があるかもよ、という情報でしたー。
2014年
8月
16日
土
晴耕雨研
台風が通り過ぎ、ずっと雨模様だった先週末。
普段なら、台風一過で翌日からカラっと夏の日差しが戻ってくる、、、ハズが、今週はずっとグズついた天気。晴れ間がほとんど見えない。
14日の夏祭りの日も、午後には「どうする?やれる?人くる?」ってぐらいの土砂降りだった。
そして、今日も雨。夜半から、そして今日午後はしっかり雨。
畑が乾くことがない。ヒジョーーーに困っている。

台風までは、雨がずっとなくて、
今度は、ずっと雨で。。。
もう!極端すぎる!
おかげで、畑に入れず、秋冬やさいの播種ができないし、
うちの主力やさいの一つ、「白土馬鈴薯(ジャガイモ)」が掘り出せない。注文もすでに沢山いただいているのに、待ってもらっているのに。。。
あまりに土が湿った状態が続くと、土中のジャガイモが腐ってしまう危険もある。もう!ホント困る。
しかし、こればかりはお天道様のご機嫌しだい。
自然相手には、どうしようもない。。。
というわけで、気分転換も兼ねて、晴耕雨「研」と開き直る。
ちょうど、お米特集している雑誌でお勉強、研究を積もう。
へー、いろいろな新しい品種があるんだね。
「空やさい」でも、小諸の田んぼは例年通りのコシヒカリを作付し、今季から新たに始めた佐久穂の田んぼは標高が高すぎるためコシが出来ないので、違う品種に挑戦しています。
稲刈りの時期が来ましたら、また改めてお知らせさせていただきますが、今年は品種の違った「味比べお米セット」も作っていきたく思っています。
・・・っつーか、明日こそは晴れてくれーーー!(>_<)
2014年
8月
11日
月
テレビデビュー
このほど、「空やさい」がついに、テレビデビューしましたー!
それも、天下の(?)NHKで。

昨日、8月10日、朝8時~のNHK教育、「趣味の園芸 やさいの時間」にて、うちのミニ白菜が「出演」致しました。
えぇ、ミニ白菜が、です。
キレイに写ってたかなぁ。
うち、テレビないんでまだオンエア見れてないんですけどね。。。
あ、今週木曜日の14日午後11時半から、再放送があるようです。
こちらでぜひ、ご覧下さいませー!
2014年
7月
06日
日
業界研究
季節ごとの旬のやさいたちを詰め合わせて、ご家庭に直接お送りさせていただいている「やさいセット」。
おかげさまで今季も、多くの皆さんにお客さまにご利用いただいております。改めまして、いつもありがとうございます!
そんな「やさいセット」を支える大切な“パートナー”が、宅配業者さんです。
すでに何度か既報のとおり、これまで利用させてもらっていた「クロネコヤマト」さんが今冬、大幅な値上げをされました。地域の農家が集まって、団体交渉に持ち込んだものの、全国的全社的な措置ということで、値上げは避けられない事態となりました。
そこで、今季からは業界第2位の「佐川急便」さんに宅配をお願いすることとなりました。すでに今季、何便かお届けさせていただいていますが、サービスの品質についてはいかがでしょうか?

今回の値上げ騒動で、改めて再認識させられましたが、空やさいの「やさいセット」において、<配送>の部分は大きな柱の1つです。
お送りするやさいセットを、最後の最後、お客さまへお渡ししてくれるのは宅配業者の方々。ここで時間指定がいい加減だったり、態度が悪かったり、ぞんざいな扱いであったら、
どんなに美味しいやさいを作っても、どんなに虫を取り除き、きれいに梱包しても、お客さまの印象はガタ落ちです。
宅配料金だけでは測れない、プライスレスな品質やサービスを提供してもらえるか、信頼できるか。大きな問題の1つです。
ちょうど、出たばかりの週刊誌が、そんな宅配業界を特集していたので、すぐさま購入。ネット社会の発達で、通信販売での取引が膨大な量になっているのは、自分が通販で買っている量を振り返っても想像に固くはありませんでしたが、内情を知るとかなり厳しい様子です。
この業態を選んでいる以上、「宅配」は生命線の一つで、経費的にも固定されてしまいますが、なんとか努力して、お客さまへの負担は回避していける道を探していかなくてはいけないと、改めて強く決意している次第です。
時代の流れで読めない部分もありますが、
今後ともどうぞよろしくお願いします!!!
2014年
7月
03日
木
農作業音楽考
「空やさい」の畑は、国道からも2キロほど山を登ったところで、住んでいる集落をちょっと越えたところに点在しているので、確たる用事がある車以外は、ほぼ通らない。農作業に向かう軽トラックやトラクターをチラホラと見かけるぐらい。
なので、クルマの騒音なんて皆無で、いわゆる「人工の音」が皆無。
耳をすませば、風の音、用水路を流れる水の音、セミやカエルの声ぐらいしかしない。とにかく静かな空間が広がっている。
それはそれで、都会では考えられない、贅沢なことなんだけど、
慣れてしまえば、やはり単調なので、勢いというかノリが欲しい時は、音楽を聞きながら農作業をすることもある。
スマートフォンに入っている数多くの曲を聞きながらの作業をするわけだけど、これが結構、農家さんによって個性が出るみたい。
録音しておいたラジオを聞いているという人もいれば、ポップスを口ずさみながらという人もいる。もちろん、一切聞かないで作業するという人も多い。

で、自分はというと、
出荷の日、まずは早朝から収穫をするんだけど、その数時間は結構収穫しながら、その日の段取りとかやることとかをいろいろ考えながら作業している。
だから、歌詞のわかる曲や、ましてやラジオなんかダメ。ついつい聞き入ってしまって、考えがまとまらなくなっちゃうから。なんで、クラシックとか聴いてることが多いですね。
その後、収穫したやさいたちを、仕分けたり袋詰めしたりという出荷の調整作業があるんだけど、そこではラジオ聞いてますね。FM、それもなぜだか東京FM。都会のトレンドの情報収集を、、、ってわけでもないんだけど。
一方、ずーっと草取りとか、ずーっと定植とか、ただひたすら同じ作業を数時間っていう時は、ポップスかな。もう音楽的にノって勢いつけて、単調な時が経つのを忘れたいから。
まぁ、この場合、ほぼアンジェラ・アキだったりするんだけど(^^;
あ、で、写真のご説明を。
先日、ふとクレジットカードのポイントを見てみたら、なぜだか増えてたんですね。調べてみたら、キャンペーンの抽選が当たったらしくて4000円分も!
でも、それが月末までで失効しちゃうポイントで、見た時点であと30分あまりで使い切らないといけない、という状態。まぁ、そこで気付たから良かったんだけど。
わ!なに買おう?と慌てるも、案外、欲しいモノがなくって。。。
いや、欲しいものはありますよ、暖かい家とかフェラーリとか、仏像とか。でも、ポイントでは買えないし。。。
長靴とか、トマトの誘引フックとか、「仕事」に必要なものにしようかと思ったけど、微妙に足りてたりするし。なんか気持ち的に「残念」だし。
というわけで、たまたま当たった「あぶく銭」だし、普段ならゼッタイ買わないものにしようと思い、その前日ぐらいに、たまたまネットでレビュー記事を読んだから、という理由で、写真のイヤホンをポイントで購入してみたわけです。
この「SHURE(シュア)」というブランド、音楽好きにとっては有名らしいんだけど、所詮自分はまぁ、イヤホンにそんなこだわったことなく、ちゃんと聞こえればいいかな、程度の認識。
それをたまたま読んだレビューで、「コストパフォーマンスがすごく良くて、音楽の世界が広がり、買って後悔なし!」みたいに、みんな書いているから、ちょっとそっちの世界を覗いてみようかな、と。
結論。
あ!確かにスゴイです! 楽器の細かな音まで良く聴こえます。
特に、ライブ音源とかだと、臨場感ハンパないかも。
へぇーーー、うん、確かにいいかも! かなりお気に入りに(^^)
ただ、問題が1つ。
写真のとおり、耳の穴に突っ込む形のイヤホンなので、遮音性が高いんですね。まぁ、だからこそ、イイ音で聞こえるんだけど。
これねー、農作業しながらだと、通りかかった集落の人や車への挨拶に気付かない可能性がヤバイですね。。。新参者なので、あいさつはマストなんで、作業中も常に周りに気を配っていないといけないんですよねー(^^;
もっとも、そんな心配は、農業者だけか・・・。
というわけで、明日からも、「Power of Music」を借りつつ、
頑張っていきましょう!
2014年
6月
29日
日
視察会
今日はちょっと農作業をお休みして、朝から夕方まで「お勉強」してきました。自分たちと同じように、信州で新規就農した農業者が集まって作ったグループがって、そこが主催して、実際に田畑に出向いて見学する「視察会」が行われたのです。
今回は信州の中でも、東のエリアで就農2~3年目ぐらいの農家を回ることに。当然、うち「空やさい」も見てもらいました。

同じ地域で、ほぼ同じようなやり方で、同じ品目を作っていても、その生育は全く千差万別。
品種や植えた時期、肥料の内容、そして畑の土の様子など、多くの要素が複雑に絡み合って、それぞれの「畑」を作っているわけです。
実際の“現場”を多く見れば見るほど、学びは大きいです。
それも複数の視点で分析し、話し合うことで、絡み合った複雑な要素を解きほぐし推測し、解明していく。
他の農家さんの畑を見せてもらうことで、自分の畑を見ているだけでは気づかない目からウロコの気付きもあったし、
逆に知っているはずの自分の畑を見てもらうことによって、新たな指摘をしてもらったり。。。
ただでさえ農業は、自然という大きな枠組みの中で、あらゆる要素も含んだ複雑な世界。もちろん、上手にやさいが出来上がれば、それでいいんだけど、その成功の理由やプロセスも知りたい。ましてや失敗してしまった時は、その原因も知っておかなくてはいけない。
机上だけでは学べない、実際に現場を見て感じて、経験して学ぶことも多い。一方で自分の畑での経験は、基本的に1年に1回しかできない。死ぬまでにあと30回ちょっとしか経験できない。
だからこそ、他の農家さんの畑を見せてもらって学ぶ機会は、とても大切で重要。そこで学んだこと、経験したことが、例えば5年後の自分の畑で活かされるかもしれないわけだ。
あと、、、技術的なことより何よりも、それぞれの農家さんのやさいに向き合う「姿勢」がとても刺激になる。雑草がちゃんと管理されているとか、半日以上ずっと収穫しなきゃいけないとか、いろいろ聞くと、「あー、まだまだ自分甘いな」と自責の念にかられたりする。
たしかに、忙しい時期なんだよね、今ごろって。
やることが山積みの中。1日まるまる潰れてしまうのはダメージなんだけど、でもきっと失うものより得るものの方が大きかったハズ。
うん、あとは、この「学び」をいかに明日に活かすか、だな。。。
2014年
6月
22日
日
農家専用機
仕事の連絡用に使っていた携帯が、なんでか壊れた。
水没したり落としたりしたわけじゃないのに、なんでか。
というわけで、新しい携帯を手に入れました。
これがすごい。まさに農家のためにあるような「農家専用機種」。

防水、防塵を標準装備。泥んこ、水たまりもヘッチャラ。
手のひらサイズで、胸や尻やどんなポッケへも収納可。
全部品プラスチック製で軽いため、落としても壊れづらい。
万が一、不幸にも事故っても、「119」「110」が短縮ダイヤルに登録済み。
獣害対策もバッチリ。
ドラえもんの尻尾のような青く丸いストラップを強く引っ張りシカの群れに投げ込めば、鳴り響く大音響で一気に撃退。
さらに、目標物の全くない畑の中や山中で脱輪してもダイジョーブ。
ボタン1つでGPSが作動し現在地を送信。綜合警備保障(ALSOK)が駆け付けてくれる(別途契約が必要)。
しかも激安。
アマゾンで1100円でゲット(送料、税込)。翌日配送。
これ以上に、農家に必要な機能しか搭載していない携帯電話を、私は他に知らない。
~~~~~~~~~~~~~
注)あ、皆さんご存知かと思いますが、一応フォローしておくと、
コレ、本来は小さな子どもたちに持たせるように作られた携帯電話。
登録された番号にしか電話できなかったり、防犯ブザーやGPSで
居所がわかるなどセキュリティーが強化された代物ですので(^^;
2014年
6月
15日
日
夏仕様

夏?ってぐらいの好天の今日は、朝0500の草刈りから先ほど1330まで、飲まず食わず休憩なしでぶっ通しで「野良仕事」。
ようやく帰ったはいいけど、いつも飲む紅茶は熱(暑)すぎる。
というわけで仕方なく(?)、今季初の夏仕様の「カンパリのビール割」(^^)。うん、夏っぽい。
カラカラのノドと空きっ腹にクラっと効くけれど、少し休んだらまた出動せねば(^_^;)
2014年
6月
10日
火
お詫びとご報告
久々の更新となってしまいました。
さらに、先日来、ホームページ上の画像が表示されないという不具合が生じていました。昨日ようやく復旧しました。
まずはその2点をお詫びします。
ごめんなさい。
さて、一方のご報告です。

おかげさまをもちまして、いよいよ今季の出荷が再開しましたー!
写真は記念すべき今季第1号のレパートリー。
いやー、久々の出荷作業だったので、段取りの勘どころを忘れちゃってたのか、ちょーバタバタでした(今もまだダメですが...)。
この写真も、もうダンボールに詰めてから「あ!写真撮ってないじゃん!」と気づく、みたいな。
そのせいで、袋で光って写り悪くなってしまってます。。。
まぁ春一発目は、やはり葉物が多いです。「ザ・緑」って感じ。
でも、カブはめちゃくちゃ甘いし、山フキは香りがすごいです。
それに、そう! 新製品「茶たまご」。割れないで届いてくれるといいのですが。。。
なお、出荷は「お客さまになっていただいた順」を原則に、曜日指定などがある方などを組み込んで順次お送りさせていただいています。
現在どんどんお送り始めていますが、まずは発送日を記載しご都合をお伺いした「お知らせ」をお送りしていますので、まだ届いていないというお客さまも今しばらくお待ちくださいませ。
また、今冬のオフの間にお申し込みいただいた、「今季からはじめまして」のお客さまへは、中~下旬からお送りさせていだきます。
写真をご覧いただければお分かりのとおり、春の第一便はあまりに「葉物攻撃」すぎて、ちょっと難易度が高い(?)ので、種類的にもう少しバラエティーになってからお送りしたく思うからです。
何卒ご了承いただければと思います。
以上、すっかりバタバタと忙しくなってしまっていますが、
当ホームページも鋭意更新していきたく思っています。
今季もどうぞ、宜しくお願い致します!!!
2014年
5月
19日
月
順応期間
先週から、体調がいまいち宜しくない。。。
暑いんだけど寒い、まぁ、悪寒がするってやつ。風邪っぽい。
病気になる、ましてや病院に行くほどになるなんて、ここ何年もないほどに健康保険的には超~“おいしいお客”なので、ヒジョーに珍しい。
まぁ、こんな時は寝るしかないんで、寝る。
すると、ちょっと良くなる。

でも、今はいよいよ暖かくなってきて、苗を育てたり、田んぼの準備をしたり、肥料撒いて耕耘したり、苗を定植したり、とにかくやることが多くて忙しいころ。
ちょっと良くなったら、やるべきことをやらなきゃいけない。
すると、またちょっと悪化する。
これの繰り返し。
たぶん、昼はガッツリ暑いくらいの陽気と、朝晩は「ストーブつける?」と迷うぐらいの冷え込みのギャップにカラダが対応できていないんだと思う。
まぁ、そのうち、慣れるでしょう。。。
明後日には待望の「雨マーク」がついている!
ということは、溜まっている「雨の前にやること」を明日は一気にやらねば!
休んでられない。
2014年
5月
13日
火
スイーツ
昨晩の雨予報は結局、不発。
パラパラぐらいで、朝にはもう乾いちゃってたほど。。。
ヒジョーに困る。。。
さらに、日中はこのあたりも「夏日」となる暑さ。
畑がパッサパサ。。。ヒジョーに困る。
雨が降って土に水分があるうちにやるべき仕事が、そんなわけで出来ず。
結局、こんな暑い日、それも日中にわざわざハウスで作業。
だって、もうトマト植える準備しなきゃいけないんで。。。
力仕事の連続だったんで、もう汗ダクダク。。。
ま、ある意味、すごく健康的。
「残業」も終え、家に戻ると、カラダが無性に欲するものがある。
まずは水分。そりゃぁまぁねー。ノドも乾くさ。

それと同等に、いや、それ以上に生理的に欲しくなるのが、「甘いもの」。
疲れているんだろう。
カロリーが欲しいんだろう。
とにかく、甘いものが食べたく食べたくて(^^;
紅茶いれてもメチャクチャ甘くしちゃったり。。。
そんな昨今のフェイバリットは、春夏秋と毎シーズンごとに畑を訪ねてくれる高校時代の友人が、毎回毎回おみやげに持ってきてくれる、「とらや」の羊羹・最中セット。
甘いんだ、これが。紅茶とも合うんだ、これが。超~感謝してます。
このカラダが水分、甘いものを無性に欲しがるパターンなんか覚えがあるな、と思い出した。
大学時代に、部活でボクシングをやっていたんだけど、試合前の減量のとき、こんな感じだったな、と。50キロ台(リミットが51キロの階級だったんで、文字通りの50.#キロ)にする際に、練習はかわらずハードだったんで、1週間ぐらい甘ったるいゼリーを食べてたな、と。。。
・・・なんか、20年経ってもやってること変わらない気がしてきた。。。
2014年
4月
24日
木
チャリ通
冬のオフの時期に、たまに東京や京都などの都会に出ると、最近はなぜかとても疲れてしまいます。
すっかり人口密度の薄い毎日を過ごしているから、人の多さにキンチョーしてしまうという精神的な疲れもあるのでしょうが、カラダの疲れも大きかったりします。
それはズバリ、都会の方が「歩く」から。
駅の乗り換え、街中での移動、とにかく歩く場面が多い。
その点、田舎は違います。
えぇ、ほとんど車での移動です。。。
一家に一台どころか、一人に一台という車社会。実際、買い物に行くにもちょっと出掛けるにも、とにかく車。
まぁ、それだけ歩いていける距離に何もない、、、ワケですが。
なので田舎のほうが案外、「歩く」ことが少ないのです。
農作業でも移動はほとんど車、軽トラです。
たしかに毎日がガッツリ肉体労働ですから、カラダはすごく動かしています。これから夏にかけては、カラダが絞れてくるほどに「いい運動」になります。
でも、重いものを運んだり、クワで耕したり、管理機を操作したりと、上半身メインで鍛えられていく感じなんですね。下半身、それも持久力的な使われ方って案外少ない。

そこで、ずっと仕舞われたままだった自転車を引っ張り出してきて、毎朝、ビニールハウスへ「自転車通勤=チャリ通」始めました!
車で3分ほどの距離でしかないのですが、行きはオール上り。。。
正直、かなりしんどいです。。。太ももの筋肉使ってるなぁ、ってよく分かる程に。
でも、帰りは一転、ずっと下り。
朝日を浴びながらの疾走は、爽快です。すぐ着いちゃいますけど。
まぁでも、シーズンを通して通い続ければ、下半身もバランスよく鍛えられていく、、、よね?、と期待しています(^^)
2014年
3月
17日
月
謹賀新年(その2)
本日は締切最終日でした。
えぇ、青色申告および確定申告の。
昨日は朝から晩の夜遅くまで、えぇ、一気にやってました。
そう、夏休みの宿題のごとく。
いわゆる「会計」のお仕事。
職業としてやったことはなかったけど、10数年前の新聞社時代にフト、面白いんじゃね?と急に夜間の専門学校に通って、ファイナンシャルプランナーの資格を取ったこともあるぐらいだから、キライじゃないし嫌じゃないはず。
ただ、エンジンが掛かるまで時間がかかっちゃって。。。
結局、最終日提出とうハメに。今年は土日をはさんで2日伸びて良かった、みたいな。。。

で、青色&確定の両申告書を、添付書類もしっかり揃えて、いざ税務署へ。
最終日、みんな駆け込みで殺到してるだろうな、長蛇の列で何分待たされるんだろう?、暇つぶしに本を持っていこう、、、と着いてみれば、、、
ガラガラ。。。
並んでない。。。
っつーか、申告受付の職員の方が手招きしてくれてる。
結局、書類のチェックしてもらって、1分で提出完了。
あれー、去年は1週間ぐらい前に出して、そのときはもっと混んでたのになぁ。。。みんな、「バタバタ&ギリギリ」じゃないのね。。。
まぁ、何はともあれ、これでようやく肩の荷が下りたというか、
2013年が終わりました!
というわけで、シーズンインした3月1日に続きまして、
経理心境的に改めまして、2014年の幕開け。お正月。
明けましておめでとうございます!
今年もがんばります!(^^)/
2014年
3月
01日
土
謹賀新年
いよいよ3月となりました。
「空やさい」では、年の変わり目は1月1日でも、4月1日でもありません。3月1日がいわば、新年の幕開け「お正月」です。
まさに、「明けましておめでとうございます」なのです。
「旬のやさいセット」の定期便再開は、今年も6月を予定していますが、
この3月に畑は動き出します。土づくりや畑周辺の整備を進めていき、3月の上旬には、今季1発目の種まきも始まります。
とはいえ、当地はまだ氷点下の世界。
同じやさいでも、寒いと成長が遅いので、今から準備してようやく6月の出荷に間に合うわけです。
しかーーーし、いよいよ開幕した今年の3月1日。
畑はご覧のような状態。。。。
先日の大雪が未だ、大地を覆っています。。。
ハウスも生き残っていて、まずはそこからスタートなのですが、ハウスまでの道も、未だ通行できない状態。
う~~ん、ちょっと出鼻をくじかれてしまっています。
とはいえ、日に日に「春」は近づいています。
メゲずに負けずに、今季も頑張っていきたく思っています。
いつもお世話になっている皆さん、
いつも支えてくださっている皆さん、
そして、太陽、空、風、雲、水、大地ら自然たち、
今季もどうぞ宜しくお願い致します!
2014年
2月
27日
木
死活問題
今、「業界」で大きな問題が持ち上がっている。
ここでいう業界とは、「少量多品目の野菜を栽培し、旬の野菜をセットにしてご家庭に宅配でお届けしている全国の農家さんたち」。
今月に入り、全国一斉に宅配便の大幅な値上げが通告され始めているのだ。
どんなに美味しいやさいが作れても、どんなにお客さんが買ってくれても、
それがみなさんの元に届かなくては意味がない。そんな“生命線”ともいえる
宅急便だけに、そこでの大幅値上げは経営に大きく関わる死活問題。
これまで、年間千箱を超えて発送しているので、業務契約というかたちで、一般の料金体系とは違う契約をしてくれていたのが、今回それを一方的に打ち切られるような通告。その値上げ幅たるや。。。
たしかに、宅配便業界を取り巻く環境を大きく俯瞰してみると、収益体制や経営方針の変化が余儀なくされている状況だというのも分かる。
ましてや、昨年秋に某A新聞が「クール便の荷物の積み替えが常温下でやっていた!」みたいな、自己満足でしかない“スクープ記事”が出たことで、社としても対策、設備投資を取らざるを得なくもなった面もある。
(ちなみに、新聞業界に長く身を置いてきたが、この記事ほど阿呆な「抜き」ネタは見たことない。だってクール便って言ったって、そもそも営業所に運ぶまではクールじゃないし、現実問題として超巨大な冷蔵庫内で仕分け作業するなんて無理なのは、みんな分かっていること。
もちろん、冷蔵じゃなくて「冷凍」が溶けちゃってるのが連発、みたいなのは問題だけど、「クール」なんだからある程度は織り込み済み。
それを鬼の首を取ったかのよう、動画までつけて報道するなんて。。。
ブツブツブツ。。。)
まぁ経緯はともかく今は、どうするか?という問題。
幸いというか、このエリアには新規に就農して、同じように個人宅配をメインにした農家さんが多い。なかでも研修させていただいた“師匠”ら先輩農家さんたちは、出荷量もとても多い。そういう出荷量の多少にもかかわらず、今回は一律の値上げ。
なので、地域で「共同戦線」を張ることとなった。
今までは、一番「ちゃんとした宅配」をしてくれる1社でしか契約していなかったが、同業他社にも相見積もりを依頼することとなった。
今のところ、合同した農家さんの年間出荷数は2万箱を大きく超えるほど。このボリュームを背景にしつつ、粘り強い交渉をしていくこととしている。
一方で、これまでの料金体系維持は無理、値上げは必至だろう。。。
ただでさえ、この春からは消費税アップ(来春も!)で、
「税込、送料込み」でやっていたウチは、このままの価格設定では厳しい状況となります。
・・・誠に申し訳ありませんが、宅配送料の交渉の方向性が見え次第、
料金体系の改訂をさせていただくことになるかと思います。
何卒、事情をご了承いただき、宜しくお願い申し上げます。
2014年
2月
01日
土
カラダを動かす
オフシーズンともなると、夏とは一転、カラダが相当に鈍ってきます。
まぁ、文字通り「日の出から日没まで」の“肉体労働”、それこそが農業の基本というか、ベースですからね。
でも、「心身」という言葉があるように、ココロとカラダは車の両輪なわけでカラダが鈍ると、どうにもココロも鈍っていく気がする。
1月半ばに久々に東京に帰ってみて、まぁ、いろいろ刺激を受けたことは前回このコーナーでも書きましたが、、、
実はその上京から帰ってくる途中から、すっごい疲れてて、その後の数日間、なんか全然メンタル的にダメで、「え?鬱???」ってぐらいに、塞ぎ込んで落ち込んでというか、何もヤル気が起きないというか、、、
とにかく、ドーーーンと落ちてまして。
そんな落ちてしまっていることが、またさらなる自己嫌悪を引き起こし、さらに落ちる、、、みたいな悪循環。。。

落ちるとこまで落ちて、、、最後の最後に自己の中での自浄作用が働いたのは、カラダを動かそう!という思いでした。
その日は、エイ!ヤー!と気合を振り絞り身を起こし、
ひたすら雪の残る野山を走ってきました。
晴れているけど、たぶん氷点下のなか、
運動不足になってたし、そもそも農業だと下半身の筋力使ってなかったし、標高1000mでのランニングは「高地トレーニング?」ってぐらいに呼吸ゼーゼーになるし。。。
でも、写真のような、「前人未到」の雪道をひたすら走って、汗だくになって走って(歩いて...)みました。誰ひとりとして見かけることなかった“荒野”でしたが。
・・・で、おかげさまで、そこをキッカケに復活できました。
グダグダと何も考えられないほどに、カラダを動かし痛めつけて、そこで拓けるなんて、、、まぁ結局のところ、「体育会気質」は変わってなかったということなのでしょう。

この冬のあいだのカラダの停滞を招くことは、ココロの危機にもつながると学んだことを活かし、その後も定期的にランニングを続けている今日このごろ。
さらに、雪で潰れないように物置ハウスに立ててある単管パイプを利用して、「鉄棒」を設置。時々、思い出したように、「懸垂」で筋トレ中。
これが、思ったより全然出来なくなってて。。。
昔は30~40回普通にできてたのに、今は10回も出来ない。。。
体重はそんな変わってないから、単に筋力が落ちてるんだと大ショック。ちょっと何とかしなくては、と思う今日このごろ。
それにしても、とんだ「落とし穴」にハマってしまったけど、
復活できて良かった良かった(>_<;)
2014年
1月
25日
土
削ぎ落とされた暮らし
ちょっと久々の更新になってしまいました。。。
ちょうど先週末、久々に上京。48時間ほどの短い滞在だったのですが、
「東京でしか出来ないことを!」と張り切って濃密な時間を過ごせました。
東京でしか見れない3Dの映画見て(信州は驚くほど映画館がない!)、
東京でしか食べられないラーメンを食べ、
東京で会える人たちと数年ぶりに会い、
東京だからこそ在庫豊富な古本屋で着くや否やいきなり、ドカ書いしちゃって滞在中ずっと“重荷”を背負うなど。。。
それにしても久々の東京は、やはりスゴイとこでした。
とても以前に住んでいた、働いていた、通っていたなんて信じられない!
「久々」、そして「外から」見ているからこその感覚なんでしょうが、今回は加えて、農業界だからこそ感じた思いというのがあったので、ちょっと書いてみますね。

この、新宿でコソっと撮った写真を見るまでもなく、当たり前に人がたくさんいますよね。
いろーんな人が。いつもバスで行くんですが、高速道路降りたあたりから、もうキョロキョロしてしまう。
いや、ホントいろんな人がいるなぁ、あの人は何の人だろ?え、この人は??と、もう飽きることなく「マンウォッチング」してしまいます。
今回そこに加えて思ったのは、「この人たち、どうやって生活しているんだろう?」という思い。一人暮らし?実家?それにしたって家賃が高い、物価も高い東京で、みんな生活している。それにはその糧を得る仕事があるわけで、でもそんなに仕事あるのかな、と。
農業という、モロ「一次産業」は、ある意味とてもシンプル。っつーか、単純。なんたって「食料」ですから、それを作って、売って、日々の生活のための糧を得る。原始時代からあるぐらい、すごく分かりやすい。
でも、それでも四苦八苦している。
なのに、この都会の、この大多数の人は、一体どうやったらそんな日々生活を送るほどの仕事があるのか? もう、田舎モンにはすっかり不思議になってしまったわけです。
今回の上京の際、「アニキ」と慕う音楽業界のエライ人と実に7年ぶりぐらいにお会い出来たんで、一献傾けながらその素朴な疑問をぶつけてみました。
曰く「多くの人が生活している東京には、細かな“隙間”の仕事がたくさんあるからじゃない?」
ヒントいただけました。
そうなんですよねー。多くの人がいるからこそ、細かな欲求も需要もあり、それを満たすために仕事が成り立つ。本来なくてもいい「余分なモノ」なんだけど、求める人がいる限り、そして分母が大きい東京だからこそ、仕事になる。
ふーーーん、と。そうかぁ、、、と。
さてさてここからは翻って、今の自分の生活。
自分もだけど、田舎のみんなの生活。
限りなく「余分なモノ」ない。欲を発散する場所がそもそもない。
物欲が刺激されてしまうステキなモノが揃うお店もなければ、
ちょっと飲みに行こう!という飲み屋もない(あっても車でしか行けない)、
仕事帰りにふと立ち寄っちゃいたくなる美味しいケーキ屋もない。。。
家に帰っても、ウチなんかテレビないし、一人で晩酌したってそんな飲めるわけじゃないし、一日の労働で疲れて眠くなったら寝るだけ。
とにかく「欲」を発散させる機会も場所もない。。。
「コレあるといいな」「アレ出来ると楽しいな」という余分なモノが一切ない。
まさに必要最低限に削ぎ落とされた生活。
これ、慣れないと、きっとすごいストレスになるだろうな、と思う。
「無欲」に慣れないと、田舎では暮らせないだろうな、と思う。
そういう意味で、ここでの生活は、欲を無くし、諸行無常をあるがままに受け入れ、毎日の生活で「空(くう)」を想い自覚し、実践するー。
生きていくこと、生活することが、まさにそれ。
これってまるで、禅のの修行?って思ってしまう。
それって、、、うーーん、ま、いいんじゃない?そんな生活も。
、、、と思う、今回の上京の考察でしたぁ(>_<)
2014年
1月
14日
火
有機のカラクリ
今日はちょっとマジメな話を。
「空やさい」では、やさいを農薬を使わずに有機栽培で育てています。
手間も(お金も)かかるし、思ったように育たないことも多い有機栽培にしているのは、ひとえに「美味しく健康的なやさい」を作りたいから。
ただ一方で、そういった野菜は「有機栽培じゃないと作れない」わけではないんですね。化学肥料や農薬を使った栽培方法(慣行農法)で作られた、いわゆる普通にスーパーに並ぶような野菜だって、ちゃんと作れば同じような品質になります。
でも有機栽培だからこ「差が出やすい」ところもあるのです。今回はそのあたりを『品質』の観点で書いてみようと思います。

例えば、有機栽培の伝説の一つに、『有機で作ったやさいは腐らない』というのがあります。
味の違いなどより視覚的にも分かりやすいから、慣行の野菜と一緒に並べ比べた写真とかで、「ほら、腐らないでしょ」みたいな演出もよくありますね。
これ、科学的な観点からその原因を考察した場合、「有機だから」とは言い難く、「有機の方が腐りづらいかもね」ぐらいのニュアンスかな、といったところ。
簡単に説明してみますね。
まず慣行栽培で使われる化成肥料。これは人間のカラダで考えてみると、必要な栄養素がグッと凝縮された「サプリメント」みたいなもの。
人間も生きていくために、日々必要な栄養素があるわけですが、それをサプリメントや点滴、注射でカラダに吸収させていくイメージ。100%無駄なく、効果的に必要栄養素が満たされるんで、最低限の摂取でOK。
一方の有機栽培というのは、同様に人間で例えるなら、「普通の食事」。
よく噛んで飲み込み、胃腸で時間をかけて吸収して。肉や魚、野菜などにそれぞれの栄養素は入っているけど少しずつだから、たくさん食べなきゃいけないし、吸収されるまで時間がかかるし、無駄も多い。
イメージ的には慣行と有機の違いは、こんな感じです。
でも、感覚的に分かるかと思いますが、そのサプリメントだけの食生活。
、、、それってちょっとビミョーじゃないですか? 数値的には問題ないんだろうけど、なんだろ?「健康的」じゃないというか。。。
さぁ、やさいの話に戻りましょう。
慣行栽培で使う化成肥料は、上の例で言うところの「サプリメント」。化学的に合成された肥料なので、必要栄養素の塊り。濃度が濃いので、ほんのちょっと撒いただけで、すごくよく効きます。一気にどんどんと大きくなります。
でも、だからなんですが、葉や茎、果実を構成する細胞1つ1つが急激に大きくなるために、「しっかりしていない」んですね。「ゆるい」っていうか。“壁”が薄い。なので甘い匂いが漏れやすく害虫が寄ってきちゃうし、薄い壁だけに害虫たちも食べやすい。
そこで殺虫剤という農薬を使うわけです。化成肥料は農薬とセットを前提にした肥料とも言えるんですね。
さらに、そんな急激に膨張した細胞で“壁”が弱いので、最初に書いたように傷みやすい、そして腐りやすいという結論に至るわけです。
さて、一方の有機栽培。
有機肥料は、上記の人間の例で言ったように「食事」。
無駄は多いし、消化吸収に時間がかかる。量もたくさんいる(しかも化成より高価...)。
だから、やさいたちも待っているだけではダメ。自分たちで出来るだけ遠くまで根を伸ばさなきゃいけないし、養分の濃度が薄いからたくさん時間をかけて一生懸命に吸収消化しなくはいけない。なので成長も遅いです。
しかしこの遅い成長のおかげで、1つ1つの細胞がしっかりと作られていくんですね。さらに、細胞密度も高く、やさい自体の生命力も強いし、何より健康的。結果的に、害虫や病気にも強く、しっかりした構造のおかげで、「腐りづらいやさい」になるんですね。
右上の写真をご覧下さい。
空気の抜けた風船のようになっていますがこの前、ハウス内の片付けをしていたときの写真です。11月の寒波で全滅してしまったミニトマト、その時にすでに熟していた実がずっと放置されていたものです。水分が完全に抜けて、そのままドライトマト状態。腐りませんでした。
「いつまでも瑞々しい」「スーパーの野菜より傷みづらい気がする」
「やさいセット」定期便をご利用いただいているお客さまから、よく寄せられるご感想の1つです。
どちらも、有機栽培だからこそ「差が出やすい」品質だと思います。
そして、この品質の違いは、そのまま美味しさの違いのワケにも結びついていくのですが、、、だいぶ長くなってしまったので、そのワケはまた次回の機会にいたしましょう。。。
「簡単に」のハズがすっかり長くなってしまいましたね(^^;
追伸)
あ、冒頭、慣行農法でもちゃんと作れば、、、と「ちゃんと」に下線があったことに気づかれた方もいるかもしれません。
そう、化成肥料を使っても、肥料をこまめに散布し、一度に大きくせずにじっくりと育てるような栽培をすれば、有機栽培と同じ育ち方=同じ品質のものはできるかもしれません。
しかし、、、それってすごく大変。効き過ぎるクスリを薄めて、何回にも分けて使うなんて。そこまでして化成肥料を使うってのは本末転倒。
というわけで、「ちゃんと」は現実問題かなりムリ、というわけなのです(>_<)
2013年
11月
26日
火
今季終了のお知らせ
就農・独立2年目の今年。
6月から出荷をはじめ、夏の盛りを怒涛のように過ごし、
気付けば、短い秋も過ぎ去り、来週からは12月です。
「やさいセット」定期便をご利用いただいている皆さまには、
本当に感謝しております。この仕事をして一番に感じることは、
皆さまに支えてもらっているからこそ、やさいたちも作れるし、
日々も過ごしていけるんだ、ということです。
「人は一人では生きていけない」。よく言われる言葉ですが、
会社勤めしていてはなかなか気付きにくいことも、今では
ヒシヒシと毎日感じております。
さて、そんな皆さまとの繋がり、架け橋となってくれている「やさいセット」ですが、いよいよ今季も終わりの時期が近付いてきてしまいました。
今季は(今季こそは)1月ぐらいまで出荷できるようにしたかったのですが、9月10月と相次いた台風の影響や諸般の事情、何より自分たちの技量不足もあり、
誠に申し訳ありませんが、今季は12月26日(木)着の便を最終便と
させていただきます。
こちらは冬の間、氷点下15度以下になるような「厳冬」のため、やさい作りができません。標高1000mの夏でも冷涼な環境こそが生み出してくれている美味しいやさいも、一方でそんな弱点があるのです。
定期便の再開は、来年6月を予定しております。
誠に申し訳ありませんが、何卒ご了承のほど宜しくお願い致します。
なお、お米と白土馬鈴薯(ジャガイモ)は冬でも出荷できますので、ご入用の際はお申し付けいただければと思います。
特に、ジャガイモはこちら厳しい寒さにあたると、糖度が増してさらに格段に美味しくなりますので、ぜひご賞味ください。
また、冬の間も、当HPを中心に情報発信に努めていきたく思っております。
寒さも厳しくなってきましたが、あと、ちょうど1か月ほど。
頑張っていきたく思っております。
今後とも何卒よろしくお願い致します!
2013年
10月
05日
土
話はお茶から転々と
京都にいたころ、せっかく日本の“原点”にいるんだからとお茶、茶道を習ってました。ちなみに流派は、三千家(表千家、裏千家、武者小路千家)ではなく、武家茶といわれる藪内流というちょっと通っぽい(?)流派。
本場=京の都で、きもの着て袴つけて、お茶会出たりして。それまで縁のなかった世界だっただけに、とても趣深く、すごく楽しく、大変良い経験となりました(正座が辛かったけど...)。

そんな習い始め、全く知らないところから始めると、お点前の1つ1つの作法は、見よう見まねというか、手とり足とり教えていただくところから始まるわけです。
身体の向きや道具の持ち方、置く場所など、細かに決まってる。それがなかなか覚えきれなくて。。。頭で考えながら動かす身体は、想像以上に思い通りに動かなくって。。。
続けることでちょっとずつ身体覚えていく、というか、それが当たり前のように身体が「慣れる」のを待つみたいな。
最初は正直、細かいなぁって思ってました。でも、いろいろと興味をもってお稽古に通い続け、関連の本とかたくさん読んで、美術館や道具屋さんでいろいろな茶道具を見て歩いて。その辺りはさすが京都。ちょっと見渡せば、たくさんの“資料”が点在していますからね。
そんな風にしてお茶の知識を深めていったある時、気づくんです。
あの細かな作法、仕草、立ち居振る舞いのひとつひとつには、飾りだったり単に格好をつけてるわけじゃなくて、合理的理由がちゃんとあるんだってことに。
柄杓のどこをどう持つかも、蓋置きを畳の網目いくつ離れたところに置きなさいとか、非常に細かい決まりごとにもちゃんと理由がある。
それはつまり全てが、一連の流れるような動きのため、なんです。
それが結果的には、美しい動きになるわけです。
確かに、いつも置くところがまちまちで、あっちに置いたけど次の動作に邪魔だからやっぱこっちに置き直してとか、なんども持ち直してとか、ギクシャクして見苦しい感じですよね。
それらを1つ1つ見直し、無駄を省き、長年かけて洗練していき、必要最低限に簡素に簡潔にしていった結果、それが今の作法なわけです。実はとても理にかなった、合理的な理由があったんですね。
お稽古を通し、その1つ1つの作法を身体が覚え、というより慣れて、頭で考えなくとも身体が勝手に動くようになるのが、最終的な目標の一つかな、と。そんな風に気づいたのが、お茶を習っての一番の発見でした。
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おっと、、、そうそう、このエッセイは基本的に農業ネタなんで、
ここから農業の話に持っていきます。
農業、というより農作業ですが、これが全く同じなんです。
いかに効率よく、合理的に動くかー。これを毎日、追求して追求していかなくてはいけません。
例えば朝、畑に行く。何枚かある畑をどういう順番で回ればいいか、そこでどういう作業を、どういう段取りで行うか。それには何が必要で、何の道具を持っていけばいいのか。
出荷作業でもそうです。まず何の野菜から梱包するか。その袋はこれで、でも次に詰める袋もついでに持って行っとこう、とか。いちいち立ってやさいを取りに行かずに済むように、手の届くところに最初から置いておこう、とか。
さらにはもっと細かいところでは、やさいのここをこう掴んで、袋をこういう向きにした方が入れやすい、そしてそのまま並べやすい、とか。
ビジネス的に言うと、いわゆる「段取り力」の一種ですよね。
話はちょっと飛びますが、前に何かで読んだことがある自動車のトヨタの話。国際的競争力をつけるために、ひたすらムダを排除していった。ムダとは何か。仕事以外だ、と。では仕事とは何か。部品を作る、車を組み立てる、まさにその瞬間だけが仕事だ、と。
つまり、道具を取りに行くとか、部品を運ぶとか、そういうのは仕事ではなくムダである、と。それらを極力なくすため、道具はそばに置いておくー、部品は運ばないで済むようにするー、そうして数秒ずつのムダを省いていったーと。
このような小さなところから、トヨタの有名な「カイゼン」が始まり、今の世界に誇るトヨタに成長したというお話です。
このような究極の「段取り力」というのはもちろん、農作業だけの話ではなく、どんな仕事であれ同じことで、事務の仕事だったとしても常にプライオリティを考えながら、どういう段取りで毎日の仕事をこなしていくかは考えなくてはいけませんよね。
でも、トヨタもそうですが、農作業のように、頭だけでなく身体を使って働く、モノを持っていったり、道具が必要だったり、いわゆる「作業」を伴う仕事だと、物理的移動がそのまま時間的ロスにつながったりするんで、より「流れるような作業効率」が要求されるように思います。
・・・そして、独立2年目の夏を終え、この「作業効率の向上」が今、
「空やさい」の最大のカベになっています。
おかげさまで、皆さんにご紹介していただいているおかげで、着々とお客さまになっていただける方が増えています。それに合わせて、やさいの作付面積を増やしたり、春からは増産体制をとって対応してきました。
一方で、やさいの栽培=生産はまだ良いのですが、収穫したやさいたちを選別したり、梱包するなど出荷体制がまだまだ未熟なんですよね。収穫よりもとても多くの時間がかかってしまう。結局ここがボトルネックとなってしまい、出荷量のキャパシティを増やせないでいる。
これが現在の「空やさい」の抱える問題点です。
まだまだ未熟です。変えるところ、改善するところがたくさんあります。上記のトヨタの話のように、道具や梱包の袋の置き場所など1つ1つを見直し、ムダをなくさなくてはいけません。
上記のお茶の話のように、作業効率アップのため、身体の動かし方から変えて、流れるような作業体系を構築しなくてはいけません。
1年目は、とにかくやってみなければ分かりませんでした。
2年目は、問題点や乗り越えていく壁が明らかになりました。
3年目は、それらを改良改善して、ひと皮剥けて飛躍しなくてはいけません。
(あ、まだ今季は終わりってないのですが、、、)
うん、がんばっていこう。。。
===================
と、お茶の話から、話を転々として、抱えている問題点の告白と、来季への決意、という支離滅裂な(かつ、長文な)ストーリーとなりました、とさ(>_<)
2013年
9月
09日
月
去りゆく果菜の夏
ここ数日で、着々と短い夏が終わり、ついに秋がやってきてしまいました。
また、この秋がさらに短いんですよねぇ。。。気づいたら冬、それも「厳冬」に突入してそう。。。体感温度的にも、気持ち的にもゾッとしつつある今日この頃。

そんな去りゆく夏を惜しんで、下火になりつつある夏野菜が今夜のご飯。
ズッキーニとピーマン、パプリカ、ナス、ニンジン、あと甘唐辛子。それにベーコンを加え、オリーブオイルでサッと炒めるだけ。味付けは塩コショウのみ。
もうこれで十分。
十分美味しい。そして、カラフルでいいよね。
さすが、夏野菜! 「実」がなる、いわゆる果菜類の野菜はいいよねー。
あ、もちろん、秋冬野菜のベースとなる、葉物や根菜もいいんですよ。いいんですけど、やっぱ果菜類はいいよねぇ。。。
、とすっかり寒くなった夜に、短かった夏を思う。。。
2013年
8月
05日
月
【お詫び】トラブル
HPの更新が滞ってしまって、ごめんなさい。
先週はとーっても忙しくて、おかげさまをもちましてトマト便のご注文をたくさんいただいたり、お客さまの畑へのご来訪もあったり、名古屋へ行ったり、寝る間も惜しんだほどに充実した濃い時間を過ごしたのですが、その最後の最後で、なんとメインで使っているパソコンがクラッシュするという“大事故”が発生。
まったく想定外の突然の機能停止。
ちょうど来ていた友人に「今の生活は全部このパソコンを中心に成り立っている。このパソコン1台に仕事も生活も、人生の半分が入っていると言っても過言ではない」なんて言って起動しようとした、まさにその瞬間から、フリーズしたまま動かなくなってしまいました。
生活の部分はまだしも、仕事のデータが入っている。
このデータがないと、出荷作業ができません。
この田舎では直せないだろうと急遽、東京・新宿へ搬送。
専門家に見ていただいて、データだけは即日で救出してもらいました。費用はかさんでしまいましたが、データには変えられません。
バックアップも随時とっていたのですが、よりによって超多忙な一週間だったため、後回しになっててデータが更新できていなかったのも重なってのアクシデントでした。
実はまだ、完全復旧してません。
新しいパソコンを急遽購入して対応していますが、まだ移行作業が不完全。設定をすべてやり直さなくてはいけないため、復旧に時間がかかっています。
この間、メールを頂いている方々には返信が遅れてしまって、誠に申し訳ありません。今日の出荷を終えてから、順次返信させていただきます。
ご迷惑化をおかけして申し訳ありませんが、しばしお待ちください。
2013年
7月
07日
日
視察会
出荷のない今日は、山を越えて信州の真ん中、松本まで足を延ばし、同じように新規就農している先輩たちの畑を見て回る、視察勉強会に行ってきました。

みなさん、それぞれの苦労をそれぞれの知恵と工夫で乗り越え、より良い土づくり、作物づくりをされているのを実際に畑を見せてもらいながら説明してくれるので、とても勉強になりました。
それと同時に、ついつい日々の忙しさを言い訳に先延ばしにしてしまったり、惰性でやってしまっていることも、一つ一つちゃんと考えていかなくてはいけないな、と反省です。そして、大いなる刺激をたくさん受けることができました。

それと、、、来年はスイカをちゃんと作ってみよう、と決意。
「やさいセット」をとっていただいている皆さまに、夏に1個はお送りしたいな、と。やっぱ「果物=フルーツ」は、「やさい」とは違った、幸せ、嬉しさがありますよね。
右の写真は、スイカ専業農家さんの本気のスイカなので、ここまで巨大なのが出来ないかもしれませんが、いろいろ教えてもらい試行錯誤し、1セット1夏=1コを目指して来季はチャレンジしてみます!
2013年
6月
16日
日
人生の全てに意味が
昨日午後から夜半にかけて、ようやくまとまった雨が降りましたー!
良かったぁ―――。これで露地のやさいたちも一息つけることでしょう。
そんな翌日の今日は、かなり雨降り過ぎたんで(え?今度はクレーム?)畑に入れず、やらなきゃいけなかった書類仕事を一気に片付けていきました。

その1つに、行政へ提出する書類作成があったんですが、これがまた細かく量が多い。これまでも何度も行政への書類を作成しているんですが、超面倒。
農家仲間の誰もがその大変さに文句ブーブーです。
・・・でもね、自分、あんまり苦にならないんですよね。
確かに面倒でなかなか手をつけられないんですが、やり始めちゃえば結構一気に作れちゃう、というか。
だって、、、コームインしてたときなんて、もっと面倒で細かで、そしてどうでもいいような(現役の皆さんゴメンナサイ...)書類をたくさん作らされてたから。まさに書類のための書類、みたいな。
まぁ、前にも書いたけど、もちろん、役所仕事として書類を作って意思決定していく、ってのは大事なプロセスなんだけどね。
それに以前は、申請書類を受け取る側にいたから、なんとなく公文書や書類の書き方のコツというか要が分かる。さらには、提出窓口になってくれる役場の農政係や県の担当者の方も、元コームインという経歴を知ってくれてるから、お互い「役所コトバ」で意思疎通でき、決裁書を直すように訂正もパッパと出来ちゃうんですよね。
いやー、コームイン時代の書類作成しまくったスキルなんて、他では使うことないだろうな、なんて思ってたけど、今この仕事してて大いに役に立ってますね。どこで何があるか分からない。う~~ん、人生に無駄はないねぇ。。。
アンジェラ・アキも代表曲『手紙~拝啓 十五の君へ~』で唄ってますよ。
「〽人生のすべてに意味があるから~」って。
うん、その通り!(^^)V
2013年
5月
03日
金
必需品
都会でサラリーマンをしてたころは、「スーツはオトコの戦闘服」みたいな感じな毎日だったけど、農業界での“戦闘服”は、、、ま、動きやすい、暑さ寒さで脱ぎ着しやすい、何よりも汚れてもいい、、、みたいな。

特に、足回りが変わったよね。
1足数万円の革靴から、 長靴へ。基本、デフォルトが長靴だからねー。
それに準じて(?)、靴下もこんなのです。
5足で300円! ま、靴下っていうか、「足を包む袋」みたいな感じですが、いやいやなかなかどうして重宝してます。ま、消耗品だからね。
トコロ変われば、仕事変われば、、、いろいろ変わるよね(^^;
2013年
3月
02日
土
せめて(志は)攻めで
いよいよ、3月になりました。
今季2013年の始まりです! 今年は独立2年目。さらなる飛躍の年となるよう、昨年の経験を活かし改善し、気を引き締めてがんばっていきたく思っています。

さて、そんな今季開幕日となった昨日3月1日ですがいきなり、新規就農の仲間たちと視察勉強会に参加してきました。農業の6次産業化が謳われる今日この頃ですが、なかなか実践に至っている所は少ない。そんななか、まさに今、チャレンジ中(しかも着々と成功中)の農業+加工+サービス(レストラン)をやられている、「ビオファームまつき」まで行ってきました。
当地からは八ヶ岳、富士山とそれぞれの山麓を抜け、ひたすら南下。静岡県富士宮市までお邪魔してきました。恵比寿「タイユヴァン・ロブション」の第一給仕長から有機農業界へ飛び込んだという輝かしい経歴の松木一浩さん自ら、採れたて野菜を使ったフランス料理のコースからレストラン店内、厨房、そして畑に出荷場などをご案内していただきました。
(上下の写真はもちろん、美味なフレンチたち)
いやーー、刺激を受けましたね。勉強になりました。

松木さんもそうですし、周りの新規就農仲間も、そして自分もそうですが、脱サラというか他の仕事をやっていて、安定した生活だったにもかかわらず、敢えて農業の世界に飛び込んだ人って、やはり特殊な人種だと思うんですよね、世間一般的には(^^;
敢えて飛び込むぐらいだから、何かを成し得たいと強い想いをもってきたわけなんだけど、松木さんのお話を伺って、その人たちも大きく分けて2つに分かれるな、と改めて思いました。
1つは、「農業を」自己実現の目標にしている。
農業は自営業、事業主。会社に属していた時と違って、誰の指示も受けないで済む代わりに、すべてを自分で判断して実行して、そして責任も自分がかぶる。まさに一国一城の主。そのやりがいは大きいし、達成感もハンパない(絶望感も底知れず…)。
結構、このタイプは多い。特に有機農業を選ぶって時点で、自然や環境への想いがあったり、理想的な生き方みたいなのを、程度の差はあれど何かしら求めていたりしますからね。
もう一方は、「農業で」自己実現を目指す。もちろんベースとして農業に軸足を置きつつも、農業での成功だけで完結せず、さらにその先やその周りを達成することを考えている。
今回の松木さんも、あえて静岡・富士宮というハードル高いロケーションで、中山間地でも実現できる成功スタイルを目指されているわけで、こちらのタイプですよね。案外、ヤル気のある農家のジュニアな人たちも、今こういうタイプが多い気がする。
もちろん、どちらも大切。周りを巻き込んでかなきゃ、今のこの右肩下がりの農業界はヤバイだろうし、一方でどんなに周りを変えていくゼ!って言っても、まずは自分自身が自立できるようにというか、経営を成りたてていく(喰っていける)ようにしなきゃ、だしね。
さてさて、自分はどちらだろ?
考えさせられました。。。
やっぱ自己完結では終わりたくないなー。
「やさい」を通して農業を通して、もっともっといろいろ知ってほしいし、体験してほしいし、感じて欲しいし、考えて欲しいし。
特に、自分もそうだったからこそ言えるけど、都会の人は触れる機会がないから知らないけれど、知れば「へぇー」って興味を持ってくれることって、やさいにも農業にもいっぱいあると思うから。
うん、ゆくゆくはもうちょっと大きな視点で、「農業で」周りを巻き込めるようなことができたらいいな、と思いました。
・・・ま、でも今は自分のできることを精いっぱいやりましょう。
自らがちゃんと出来ててこそ、説得力もあるってもんだしね(>_<)
守るべきはところはしっかり守り、
しかし、志は攻めを忘れずに。
、、というわけで、今季の開幕日は、初日から農作業でガッツリ汗かいて、、、というのとは違ったけど、意義深い一日となりました。
2013年
2月
07日
木
「お役所仕事」
お役所仕事。。。
この言葉、良い意味で使われることって少ないですよね(^^;
杓子定規であったり、書類が煩雑だったり、担当が違うとたらい回しされたり。。。

でも今日は、ちょっとイイ意味での「お役所仕事」について、ポジティブに書いてみようと思います。
、というのも、今日午前、役所に用事があり行ってきました。一市民、というか一農業者としての立場で、行政にはいろいろバックアップしていただいており、大変お世話になっています。
久々に役所に足を踏み入れた率直な感想は、「あー、そうそうこんな感じ」。農業を始める直近の自分は、京都の市役所に勤めていました。まさに、カウンターのあちら側で、産業振興の企画をしたり、市民の方に応対させていただいてました。えぇ、その節は「勤務先」としての行政に、いろいろとお世話になりました。

さて、今日の目的の課はどこだろ?と案内板を見れば、「あら!懐かしい」。
写真の右の欄の下から2段目、「記者室」とある。
京都にいた頃のさらに前の新聞社時代、特に地方の支局にいたころは、県庁や市役所内のこの部屋が“職場”でした。その節は「取材先」としての行政に、いろいろお世話になりました。
社会に出て17年ー(もうそんな!)。
行政・役所には、仕事で(取材先で)仕事で(勤務先で)、そして今、ひとりの市民として(というか農業者なのでより濃密に)、あっち側からもこっち側からも、表から裏から、右から左から垣間見る機会があり、大変お世話になりました。まさに人生の過半近くを「お役所仕事」に支えていただいているワケです。
その結論は、、、
「もうちょっと行政(役所)を評価してあげていいのに」
正直、行政の仕事は報われないこと多いです。
市民としては「税金で給料が払ってやってるだろ?」って思いがあるから、やって当たり前。業務をちゃんと遂行して当たり前。実は結構、縁の下の力持ちというか裏方的に頑張ったりしたことがあっても、感謝されることは稀です。
ひとたび、不正はもちろん、不備や失敗があると、マスコミや市民からすっごく叩かれます。
でもね、行政でしか出来ない仕事、ってあると思うんですよね。
民間はやっぱある程度、営利を追求しなきゃいけないわけで、儲からないのが分かっている分野には手を出さないですよね。でも、社会を形成するうえで必要なことってあるわけで、誰かがやらなきゃいけないわけです。教育なんて最たるもんですよね。
それに、煩雑な書類や膨大な手続きも、それこそ「税金でやっている」からこそ、不備はありませんよー、みんなでちゃんと考えましたよー、という“証拠”としての書類であり手続きが必要でもあるわけです。
確かに、ダメなとこ超~たくさんあります。会議のための会議、資料のための資料、書類のための書類...そんなムダがやたらあります。ちょっとしたこと決めるのに、すっごい紆余曲折があって、おかげで超~時間かかります。
そこはやはり、ちゃんと効率を考えてムダをなくさなきゃいけないし、企画実行して終わりじゃなくて、効果測定もちゃんとして見直さなきゃいけないし、前例を打ち破ってどんどん時代に即応してもらわなきゃいけませんけどね。
まぁでも今、ようやく分かってきました。
マスコミ時代、
よく分かってなかったのに、行政のことビシバシ叩く記事をたくさん書いてしまって、ゴメンナサイ。
京都時代、
なんでこんなことまで行政でやんなきゃいけないの?と文句言ってて、
ゴメンナサイ。
行政にしか出来ない仕事、分野が必ずあります。
市民もマスコミも、気付かないだけでその恩恵を受けていることがたくさんあります。正すところは改善してもらわなきゃダメだけど、素直に感謝すべきところは感謝しましょうよ。
そして、行政のみなさんは、もっと誇りをもってください。たとえ感謝はされなくとも卑屈にならず、「どっせ変わんねぇ」などとダラダラ仕事せず、より効率的に、より効果的に頑張ってください。実は、なかなかにスゴイ、類い稀なる仕事してるんですよー。
そしていつの日か、「お役所仕事」という言葉が、、、
良い意味で使われるようになりますよーに。
2013年
2月
03日
日
節分の豆を自給
今日は節分。
歳の数だけマメを食べるというので、あ!作ってあったじゃん!と去年作付した大豆「エンレイ」を思い出す。

収穫はしたけど、まだ莢から豆を採る脱穀をしてなかったので、とりあえず必要な分を脱穀してきた。
このまま齧ったらナマナマっぽかったので、鍋でちょっと煎ってみたらいい感じに。。。ま、歳の数を食べる終わるころには、さすがにポクポクしすぎて飽きてきたけど(^^;
それにしても、節分の豆も自給できちゃう、ってなかなかスゴイ環境じゃない?、とちょっと感動。
2013年
2月
02日
土
保健室へ来て

さ!2月だ!気合入れてガンバロー!と、己を鼓舞していたのに、こんな封書が。。。
12月に受けた健康診断の結果が入っているかと思ったら、“出頭要請”。。。「詳しい結果説明が必要」「個別で結果をお返し」と、ちょっとビビっていますが、ま、ダイジョーブでしょう(たぶん)。
だって、町営病院に来てっていうならヤバそうだけど、福祉センターの「保健室」だから。ちょっと和みました。。。
2013年
1月
06日
日
2013スタート

ご挨拶が遅くなり大変に恐縮ですが、、、
明けましておめでとうございます! 本年もどうぞ宜しくお願い致します。
年末から正月にかけて、公私ともにいろいろバタバタと忙しない日々を過ごしていたら、あっと言う間に2013年となっていました。
その数字を見ても違和感がなくなったな、とようやく思っていた「2012」「(平成)24」。
振り返ってみると、農業という厳しい現場で独立、創業となり、人生の中でも最大級にエポックメイキングな年だったとヒシヒシと実感しながら過ごした年末年始でした。
うまく出来たこと、やりがいを感じられたこと、たくさんありました。一方で、楽しかったことばかりでは当然なく、失敗に凹み、段取り不足に自己嫌悪し、辛いことも多々ありました。
しかし、良いこと悪いこと含めて、すべてをありのままに受け入れます。そして今年は、昨年の反省を活かし、良いところはさらに伸ばし、悪いところは反省し原因を突き止め、改善し正していくことを続けていきたく思っています。
創業してから初のお客さまになっていただいたみなさんには、本当に感謝しております。定期便の再開まで、期間はしばし空いてしまいますが、その間も畑は、自然は決して、歩みを止めません。
自らも立ち止まることなく、来季にはさらなる飛躍ができるよう智慧を絞り、体を鍛え、心を強くして生きたく思っています。
HPではむしろシーズン中より、更新頻度を上げていこうとも思っております。
皆さまにおかれましては、今後とも何卒よろしくお願い致します。
2012年
11月
13日
火
上洛して

先週末の10日は、まだ暗い早朝に出発して一路、西へ。
久々に前任地(?)の京都へ行ってきました。京都時代の同僚の結婚式に呼んでいただいたのです。
秋の京都の人混みはもちろん、週末は車が渋滞する、という当たり前のことを、この田舎暮らしですっかり忘れてしまい、式に遅刻しそうになりましたが、絶妙なタイミングもあり、ギリギリセーフで下鴨神社へ駆けつけられました。
いやー、いい式でした。青い空広がる、絶好の秋晴れにも恵まれ、神社を包む澄んだ空気感が、式をさらに荘厳にしてくれていました。やっぱ1200年の都、京都は違うな、といったところ。
ちなみに、右の写真は境内の立派なイチョウ。鳥居の「朱」、空の「青」、イチョウの「黄」、それぞれコントラストが映えますね。

でも、結婚式って面白いですね。新郎・新婦のそれまでの人生を時間軸に、その時その時の地層的な友人・知人が一堂に会するわけで、そんな方たちの話が聞けて「へぇー、こんなことしてたんだ」とか知らない一面がのぞけたりしますもんね。
そんな楽しく、ステキな披露宴・二次会では、自分も当時の友人やお世話になった方たちと再会ができました。京都で終えるはずだった「第2の人生」が、なぜか信州での「第3の人生」に突入しているのは、もはやすっかり“ネタ”として定着しつつあります。
でも、久々に会った気の合う友人たちに、「なんで農業なん?」「で、今はなにやってるの?」「今後どうするの?」とツッコまれ、それを言葉にして説明することで、自分でも見失いかけていた、忘れかけていた“原点”というかを見つめ直せ、改めて自分の立ち位置、そして方向性を再認識できました。
そんな大切な機会を与えてもらえたことに感謝しつつ、帰路についたのでした。。。

ちなみに、後日談として、、、
帰りの山越えの道、雪がミゾレ状になってて、相当ヤバイなか、でも無事に帰れた自分を褒めました。。。
ちなみに、後々日談として、、、
昨晩から悪寒が続き、本日、完全に風邪っぴきになってしまいました。京土産が風邪かよ、、、と自分を責めました。。。
2012年
10月
29日
月
新米!やっぱ美味!!!

ついに今日、今年の新米を食べましたー!
田植えから草取り、稲刈り、はぜ掛けなどなど、汗と涙の結晶ともいえるお米だけに、相当気持ち入ってしまってますが、、、それを抜きにしてもやっぱ、超~~美味しい!!!
お昼ご飯に炊いたんですが、まず神棚にお供えして天地の恵みに感謝しました。こういう年に一度の“イベント”はカタチからでしょうと、京都時代に手びねりで自ら作った茶碗に盛り付け、漆塗りの箸を出してきて。。。
それからコメの味だけを楽しもうと、ノーおかずで食しました。
。。。えぇ、一気に食べましたね。食べれましたねー。コメだけでも十分に旨味があって。。。3合炊きましたけど残り具合から、2合ぐらい食べちゃったかも(^^;
今年も大変おいしく出来ましたー!
やっぱ日本人はお米だよなー、改めて実感しました。この秋の喜びは何にも代え難い! 日本人としてのDNAに刻まれているに違いない!と思える美味しさ、喜びでした。
そんな今年の新米(コシヒカリ)、
みなさんにも是非味わっていただきたいです!
昨年は年内で完売してしまいましたが、今年も品切れが予想されます。ご注文はお早めにこちらからゼヒ!(←宣伝です)
また、すでにご注文をいただいた方々へは、今週から順次お送りさせていただきます。ご期待ください!
あ、ちなみに、除草剤などの農薬や化学肥料を使わず育てた、いわゆる「有機栽培無農薬米」ってヤツですので、美味いだけでなく安心安全です(^^)V
2012年
10月
25日
木
HPに障害発生
今週に入り、当ホームページ(HP)を運営しているサーバーが何度かシステムダウンしていたことが判明しました。
その間、ご注文フォームなどが送信できなかったようです。
もし皆様の中で、「HPから注文したけど送信できなかった」「送信したはずなのに、その後、メール等音沙汰ないんだけど」という方がいらっしゃったら、誠にお手数ですが、もう一度お送りいただけたら幸いです。
現在は復旧しているようです。
HPは便利で、双方向にアクセスしやすいなどメリットもたくさんあって、今やなくてはならないものとなっていますが、
一方で、これまで書いてきた記事等すべてのデータが“他人の倉庫”に保存されているリスクを思い知りました。
バックアップ等対策を考えねば。。。
2012年
9月
19日
水
野菜売り場

スーパーの野菜売り場へ行ってみた。
完全な自給自足なんて出来ないから、スーパーへの買い出しはよく行くけれど、野菜売り場へ足を運ぶことはほとんどない。一応、「農家」の端くれとして、野菜だけは自給していきたいという意地だと思う。
ただ、夏はいいけど、自分の畑で野菜が採れなくなる冬も意地張って、野菜買わないのはどうかと思うけど。。。
で、今回はふと、「視察=勉強」のために、野菜売り場へ足を踏み入れた。例えば、ここでは採れなくなってきたトマトは今はどこの産地が出てるのか?、とか、そもそもスーパーの野菜っていくらぐらいで売っているのか?とか、どんな荷姿で店頭に並んでいるのか?などなど。
実は、案外というかほとんど知らないので、それではいかんと思って。
・・・いろいろとショックを受けました。。。。
値段的に次の2点で。
1つ。安すぎる。
キャベツとか、作ると結構、手間かかるよ。アオムシとかにやられちゃうしさ。なのに、激安でした。。。
ま、農薬つかって虫とか抑えて、一面一気にバーッと作っちゃってるだろうけど。。。でも、あんな安くして良いもんかね?と。
1つ。高すぎる。
写真のモロッコインゲン。これは長野産だからたしかに、この時期採れなくなってきているから、最盛期より高くなっているんだろうなと思う。それにしたって、5本で148円って!1本30円?
下の写真の、青森産の完熟トマト、そして北海道産のミニトマト「オレンジパルチェ」と「イエローミミ」。
それぞれ398円と、248円って!
えー、大玉トマト1コ150円!イエローミミなんて15コぐらいしか入ってないじゃん!
それも特に、有機栽培ってわけじゃないんでしょ?
えー、こんな高いの?
あ、そう。。。そうなんだ。。。
勉強になりました。。。
2012年
9月
08日
土
感謝し切れません。。。

9月もそろそろ中旬に突入し、いよいよ秋モードとなってきました。ホント早いもんです。アッという間に短い夏が終わってしまいました。
しかーし、今夏は雨が少なく、秋冬野菜が出遅れ気味です。夏野菜から秋冬野菜へスムーズに引き継いでもらうため、トマトやズッキーニ、ナスやピーマンたち夏野菜たちには、もうひと踏ん張り頑張ってもらうため、寒さ対策の「延命措置」を施しているところです。
さて、そんな夏野菜主体の「やさいセット」をお送りさせていただくなかで、みなさんからは多くのお褒めや労いのお言葉をかけていただき、本当に感謝しております。この場をお借りしまして、改めて御礼申し上げます。ありがとうございます。
研修中にも分かっていたこととはいえ、今年いよいよ独立、就農してみて、思い通りにいかなかったり、手が回らなくて雑草だらけにしてしまったり、「農業」はなかなか大変!と改めて感じることがたくさんありました。
そんななかでも、「やさいセット」をお送りさせていただいた皆さんから、
「新鮮で美味しかったです」
「今まで食べていた野菜がなんだったのかと目からウロコ」
「トマトの味が濃く、とっても美味しい」
「一気に食べてしまいました」
「野菜本来の味がしっかりしているので、調理料がほとんどいらいないぐらい」、、、などなど
多くのご感想を送っていただいたり、実際に調理された写真を送っていただいたりしました。
それらのメールやお手紙、お写真に、どれだけ救われたか!
どれだけヤル気を鼓舞されたか! どれだけ嬉しかったか!!!
言葉では表せないほどに、感謝しきれません。
本当にありがとうございます。
まだまだ至らぬ点も改善の余地もたくさんあります。
また、本当にちゃんと「独立」してやっていくには、これからもキビシイ世界だと思います。
でも、みなさんにお声掛けいただき、
なんて「良い仕事」をしてるんだ!!!。まさに「やりがい」ある仕事とはコレだな!!!ー。と、とても強く感じる毎日です。
これからも、みなさんの期待に少しでも多く応えられるように、頑張っていきたく思います。
ありがとうございます!!!!!
2012年
9月
02日
日
・・・だってさ。
「農業を始めた7割の人は農業のみでは生活できていない」
http://matome.naver.jp/odai/2134637515616464501
わぁお!大変な世界のようですね。
他人事? いやいや、メチャクチャ「自分事」なんですけど。。。
ま、残り3割に入ればいいんじゃない?
明日からも頑張りマス。。。
2012年
8月
29日
水
「空」への想い
陽が短くなり、18時すぎには夕焼け空に。
雲は高く、空は遠くー。すっかり「秋空」の表情だ。
そんな広く、高く、遠い空を見上げながら、自分は何で「空」が好きなんだろう?と、ふと黄昏に考えてみた。
・・・たぶん、理由はない。
こう言ってしまうと身も蓋もないが、好きなものは好き、ただそれだけ。
小さいころからパイロットになりたかった。
生まれ変わったら、絶対なりたい。
いや今でも、宝くじでも当たったら、ライセンスとりたい。
高校受験のとき、面接があった。
お約束の「将来何になりたい?」の質問に迷わず、「パイロット」と答えた。高卒で航空自衛隊に入るのが最短距離と思い、大学付属高は受けなかったぐらい。
面接では続いて「なんで?」と聞かれた。
「空が好きだから」。即答していた。
もうちょっと気の利いた答えが言えただろうにと、試験後凹んだ。落ちたと思った。しかしなぜか、受かった。挑戦校として受けたハズなのに。
その後いろいろあって、パイロットへの夢は絶たれる、というより断ってしまうんだけど、「空」への想いはどこかにちゃんと持っていたようだ。
30歳半ば、思わぬことから京都に住むことになった。その前後から「空」への想いがまた強くなる。
今度は同じ「空」でも「くう」。
「色即是空 空即是色」の「空」。
宗教としての仏教というより、哲学としてみた場合のその到達点に感心した。「あるがままに受け入れる」「諸行無常」、そして「すべては空。空はすべて」。スゴイな、と思った。
「空」の広さ、高さ、遠さは、ここから来てるのか。
だって「全ては空。空はすべて」だ。
京都では空に会えた。手放してしまったけれど。
そして今、「空」の近くにいる。標高1000m、さえぎる物ない広さ、そして高さが、毎日すぐそこにある。決して見飽きることのない「空」がすぐそこにある。空と一緒にいる。
今年、「空やさい」を興した。
すべてが空。空がすべてー。
2012年
7月
19日
木
お詫び
大ミスをしてしまいました。
昨日、出荷させていただいた第3便の一部で、宅急便の宛名ラベルの住所と名前が一致しないという、大ミスをしてしまいました。
今日の午後にお客さまからお知らせいただき判明。その後は対応に奔走しました。本当に、あってはいけない大失敗です。心底、自己嫌悪となりました。
今回の失敗を真摯に受け止め、二度とこのようなことが発生しないよう、ダブルチェック体制を整備するなど再発防止のための対策を構築していきたく思います。
ご迷惑をかけてしまったみなさん、本当に申し訳ありませんでした。
2012年
7月
08日
日
畑の視察に来てくれました

昨晩から降り続いた雨が残る今朝、「信州ぷ組」のメンバー約20人が当農園の視察にきてくれました。
この「ぷ組」は、自分たちも一昨年前に修了した長野県農業大学校の研修生、そのOBの方々が立ち上げたことに端を発した組織で、「新規就農者による、新規就農者支援」を謳っており、土づくりの勉強会をはじめ活発に活動されています(詳細は公式HP参照)。
今回の視察会では、当農園の畑の概要、今季の取組み、作目の紹介などを説明させてもらい、みなさんからいろいろな質問を受け、分かる範囲で答えさせていただきました。
普段から考え、行っている作業であっても、いざ言葉で説明するとなると、分かっているようで分かっていなかったり、概要説明のレジュメを作っている準備の段階から、とても勉強になりました。
また、同行された“技術顧問”ともいえる専門家の方に、それぞれの作物を見ていただき、生育に関しての問題点の指摘からその対策まで、メモを取るのも間に合わないほどにいろいろ学ばせてもらいました。
そして何よりも、参加された皆さんの真剣なまなざしを向けていただき、それぞれの熱い想いに触れさせてもらえたことは、とても貴重な経験であり、「もっとしっかりやらなくっちゃ!」と大変強い刺激となりました。
この度は遠路はるばる、本当にありがとうございました。
「見に行って良かった」「見た甲斐あった」と言われる畑になるように、明日からも頑張っていこうと思いを新たにしました。
※写真はハウス内のトマトを見てもらっているところです。
こんな人数はハウス内に入ったの、初めてだー(>_<)
2012年
7月
01日
日
晴耕雨読、、、とはいかない

7月最初の日、久々に朝から雨が降りました。
今年の梅雨は、予報が雨でも当日は快晴みたいな日が続き、むしろ干ばつを心配してましたが、これで畑のやさいたちも、ひと安心でしょう。
ひと安心は実は、働く者にとってもです。「雨」を理由に、しばし畑作業を中休みしちゃえます。早朝に起きて雨が降っていると、もうひと眠りしちゃおうかな、とついつい自分に甘えてしまいます。
とはいえ、「晴耕雨読」の境地とは程遠いのが現実。
ビニールハウスの中ではトマトが着々と育ってきてます。写真のように、果実もようやく色づいてきました。そんなトマトの枝を整理し誘引したり、雑草を管理したり、雨を利用してハウス内の作業を重点的に行いました。
また、「雨読」の「読」ではないけど、書類を作ったり計画を見直したり、日頃作業を優先して溜まっていた事務作業もこなさなくてはいけません。
なかなかどうして、雨の日は雨の日だからこそやれる仕事、やらなきゃいけない仕事があるようです。
明日からまた天気は回復するとのこと。
またネジを巻きなおしてがんばります。
2012年
6月
30日
土
「ほぼ日」宣言
「ほぼ日刊イトイ新聞」(通称:ほぼ日)というウェブサイトがある。98年からコピーライターの糸井重里氏が主宰し、「日刊では更新の精神的プレッシャーやコンテンツ的にも厳しいと考え、余裕を持たせて「ほぼ日刊」と称している」(wikiより)HPだ。
明日から7月。
そこで宣言しよう、当エッセイ『農園からの風』も、“ほぼ毎日”更新していくー。
実際、毎日毎日が違った経験、初めてのことばかりの日々なのだ。書くネタには決して困らないハズ。新聞社時代、プロ野球を担当していたあの頃、あんなに書くネタがなくて困っていたのに、それでも毎日なんとか書いてたじゃん。(そう考えると、日刊の新聞ってスゴイよねー)
このエッセイも今や立派な「仕事」のひとつ。ちゃんと“業務”を全うしよう。
それに、特にこの1年目だからこそ感じたこと、経験したことを、新鮮なままに記録しておくことは、後学のためにも今後の成長に向けても大きな意味を持つと思うから。冬のオフシーズンに読み返せば、きっとまたそこで新たな発見があるはず。
ということで、明日7月1日から、短くてもいいから、毎日更新を目指していこうと思う。
とはいえ、
まぁ、、、いろいろもあるかもしれないので、、、
あくまで、「ほぼ」「目指して」でいこうと思う。。。(^^;
2012年
6月
29日
金
法人を実感

いよいよ来月から始まる初出荷を前に、忙しい日々が続き、当エッセイもしばらく更新できずにいました。ごめんなさい。
先週に台風と台風崩れの2度の大雨こそあったもののそれ以降、当ちでは梅雨だというのに青空広がる日々が続き、むしろそろそろ恵みの雨が欲しいほど。
さて一方で、畑での農作業とは別に、出荷を始めるにあたっての事務作業も立て込んできています。宅急便会社との契約など法人(といえるのか?)としての仕事も増え、その一つとしてオフィス用品等のデリバリーサービス「アスクル」にも登録し、そのカタログが本日届きました。
数多くのいろいろな事務用品が載っている、この分厚いカタログをパラパラめくると、ネクタイしめて机を並べて仕事をしていた時代がふと、懐かしくも思い出されましたね。また同時に、このカタログを『空やさい』の名義で手にすることで「あー、ホント“会社”になったんだなぁ」と急に実感が沸いてきました。。。
さぁ、感慨に耽るだけでなく、現実に「会社」として軌道に乗るように、明日からも頑張らなくては!と、改めて思いました。
あ、ちなみに「アスクル」、注文したらこの地にもちゃんと「明日来る」のかなぁ。。。
2012年
4月
28日
土
自然と共に

ここにきてグッと暖かさが増し、しかも適度に雨が降ったり止んだりだったので、当地においても一気に緑があふれ出してきました。
写真の小麦も、ここにきてグングンと背丈を伸ばし始めています。昨年秋に播種し、厳しい越冬を経て、いち早く「草原」っぽくなってます。ちなみに、写真左のさらにモフモフしてるのは、ライ麦です。
「太陽の恵み」「天からの雨」「大地の力」に依存して日々成長しているやさいと共に過ごしていると、「旬に生きる」を実感します。
もちろん、自然に晒されているということは、激しい風雨や暑さ寒さに直面するということでもあり困難も多いです。
しかし、そこを経て耐えてきたやさいたちは、それだからこそ、とても力強いし、健康的だし、何より美味しく育っていると思います。
そんなやさいたちと同じ境遇に身を置き、右往左往している自分も、やさいと共に生きる“仲間”として、ちょっとずつでも成長していけたらいいな、と新緑あふれる畑で思いました。
あ、補足しておきますと、、、力強さでいえば最強の「雑草」さんたちにもお目覚めが早く、さっそくに畑を飲み込もうと活動を開始しております。。。
これからは、この勢力との本格抗争が始まります。。。
2012年
4月
18日
水
ストレスフリー?
農業って、実は全部、逆算の世界。
品目・品種によって旬がある>>>
そのころに収穫したい>>>
生育期間を考えると種まきの月日が決まる>>>
肥料を土に馴染ます期間>>>
肥料を撒く月日が決まる>>>
肥料の量を決める施肥設計>>>
畑のどこに何をどれだけ植える?と作付計画
、、、などなど、数か月から作物によっては1年近く後から逆算していって、「で、何日までに何をしなくてはいけない」という“縛り”があるわけです。
そして、そこに天候や、野菜の生育の調子など不確定要素が織り込まれ、臨機応変に対処していかなきゃいけないわけです。
農業は晴耕雨読?田舎暮らしでストレスフリー?
まさか!
「今週中に肥料撒かなきゃいけないのに、雨が止まない。。。もーホントどうしよう?間に合わなーい(>_<)」
ストレスフルな側面もアリアリです。。。
2012年
3月
22日
木
目指せ!健康優良児!

「空やさい」のやさいたちは、無農薬・無化学肥料の有機栽培で育てるやさいなので当然、「安心・安全」です。でも実は、それはウリというかアピールとしての順位は低いんですよね。
じゃぁ、一番のウリは何かというと、やはり「美味しさ」!。
次には、ミネラルも豊富な「栄養満点」です。
そして、この美味しさと栄養を目指して、やさいたちに育ってもらおうとすると、結果的に必然的に、「無農薬・無化学肥料」になっちゃうんです。
より健全な“健康優良児”なやさいが、より美味しいやさいなわけで、肥料効きすぎてメタボなやさいだったり、病気や虫をクスリで抑えちゃう過保護なやさいとは、明らかな違いが出るわけです。
と、いうわけで、今季のやさいたちには、厳しい環境にも耐え抜く、しっかりとした子に育ってもらいましょう。
2012年
3月
14日
水
一発逆転!?

今日は快晴。
でも、放射冷却もあり最高気温は2℃。
でも、日差しは強く、日中作業していると汗ばむほど。
でも、風がメチャ冷たい。
でも、雪原の照り返しで、雪焼けしてしまうほど。
そんな今日、スコップを購入。新規就農というやつは、ホース1本、バケツ1コといった当たり前にありそうなのも買わなくてはいけないのだ(>_<)
近所の農家さんに使ってないのたくさん転がってそうなのに。。。。
という出費続きを打破すべく、ついつい一緒に買ったのが、、、
そう!本日発売最終日の「ジャンボ」!
5億とはいいません。3億で結構です。。。
2012年
3月
05日
月
二十四節気「啓蟄」
今日は二十四節気の「啓蟄」。
「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」とされる日。
いよいよ春近く、虫も地中から出てくるってぐらいだから、自分も野外でせっせと作業を、、、と思っていたら、朝から雪、そして雨。。。。
気を取り直して、屋内で出来る事務や勉強に費やしました。これはこれでやることいっぱいですしね。。。
焦るわ、ホンマに(-_-;)